黒髪と美女の日本史

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880653020

感想・レビュー・書評

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  •  最近、テレビを見てふと思ったことがあった。それは、フジテレビで放送されている「ホンマでっかTV!」や「めざましテレビ」に出演している加藤綾子アナウンサーが茶髪から黒く染めていた。いったいどういう心境で買えたのかなと思った。

     それはさておき、化粧心理学や化粧文化論などを専門として、化粧研究で博士(教育学)の学位を取得したというなかなか面白い方が書いたのが今回の本だ。

     著者が現代女性の髪形と江戸時代の女性の髪形について以下のように述べている。

     主として男性に対して養護行動や保護的感情を導くことで、自らを優位にし、生き抜こうとしている。だからこそ、少しでも他人よりもかわいくなろうと鬢(びん)は華美になり、髪の盛り方は過激になった。

     モリモリ盛るにはそういう理由があったとは知らなかった。しかし手間暇かかるから大変だな。

     名古屋に生息している名古屋嬢の髪形が名古屋巻きと呼ばれている。かわいらしさと上品さと人目を引くことを目指している。巻いたり、盛ったり女性として生きるのも大変だなと思う今日この頃。その点、男なんて巻くこともなければ、盛ることもない。気になったら散髪してはいおしまい。

     髪を通して日本史をひも解いていくとは、以前紹介した「乙女の日本史」と同様、教科書には登場してこない視点だけに興味深い。

    著者に関する情報

    http://researchmap.jp/ryuenhrmt/

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-11431465661.html

著者プロフィール

1980年生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学研究員を経て、現在は国際日本文化研究センター研究員、神戸国際大学や関西外国語大学などで非常勤講師を務める。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。主著『化粧にみる日本文化』は、関西大学入試問題に採用された。

「2012年 『黒髪と美女の日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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