- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880861890
感想・レビュー・書評
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日吉神社、三輪さんより借りて再読する。明治維新の動乱期、明治天皇、すり替え説、大村寅之助の話など印象に残る記事も多いが、伊藤博文が孝明天皇暗殺に関与している件を改めて読み返してみた。安倍元首相暗殺事件を経て、伊藤博文がハルピン駅で暗殺された事件の様子と非常に酷似していることに驚かされた。伊藤博文の暗殺については、様々な本を読んできているが、暗殺当時の状況の不明な点の多さ、銃弾の発射位置の不明さ、犯人をめぐる状況と日本政府の中での桂首相、山縣首相らとの対立、その後の朝鮮政策の推移、日韓、併合へ進む過程など興味深いことが多かった。
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孝明天皇の謎の死と明治天皇の替え玉説は以前から知っていた事柄だったが、あくまでも推論の域であり、明確な裏付けがなかったので本書を読むまでは半信半疑であった。本書は伊藤博文と岩倉による孝明天皇暗殺、睦仁親王暗殺について明確な裏付けと共に浮き彫りにし、明治天皇の替え玉説についても同じく明確なものとなっている。
イギリスイルミナティによって画策された明治維新と明治政府。大久保利道暗殺、西南戦争によって西郷を亡きものとした伊藤を初めとする長州勢は西洋悪魔の崇拝に通じる一神教を習い天皇を現人神とし仏教と神道を切り離し国家神道によって国民を支配した。日露戦争まではイギリスの手先として働いたが、大正末から昭和初期にかけて西洋の世界支配について深く研究し大東亜構想に至った。
本書は明治政府と明治天皇の真実の姿を暴き、背景にあるイルミナティの経緯と実態を見事に暴いている。
本書において抜粋されている桜沢如一と高嶋辰彦の書は必見であり、亡国に失われた西郷隆盛による真の英雄像を把握しなければいけない。 -
分類=日本史(幕末・異説)。05年10月。