- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880862002
感想・レビュー・書評
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日ユ道祖論に関連があるのかと思って、すごく楽しみに読み始めました。
天皇は割礼を受けているのか?を知りたかったのがきっかけだったのです。日本の歴史、天皇家の歴史の中にユダヤ教の数々の痕跡があり、そもそも天皇はユダヤ人だったのではないか?という説まであるからです。その理由では、カトリックには批判的になるかもしれません。ユダヤ人が一番大切にしている十戒の書かれた石板が収められているアークは実は日本にあるのではないか?とも言われていて、そのことを天皇家は十分知っているが口外できない事としているのではないか?と思えるからです。
それを裏付けられる何かがあるか?と思って読み始めたのですが、
本として良くでき上っていて、推理小説みたいに楽しく読めますが、期待していた内容ではありませんでした。
マッカーサーが日本に対してキリスト教を布教させたかったのはwikipediaからも良く理解できます。が、マッカーサーは聖公会(イギリス国教会)の熱心な信徒だったと言われています。キリスト教内には厳然とした宗派があり、お互いに自分が一番だと考えていて、過去に残虐な戦いも多く起きています。マッカーサーが関わるのであれば、カトリックではなく聖公会への改宗にこだわるのではないでしょうか?
また万が一「教会を訪問したときにロザリオを首に掛けてもらい、跪いて礼拝した」と報道されたとしても、改宗とは言えません。公教要理を学び(ここを飛ばしたとしても)、洗礼を受け、ごミサでご聖体(丸いパンの形のホスティア)を拝領したとき初めてカトリックと言えるのであり、それなしで改宗したとは、いくら何でも言えないと思います。バチカンを訪問し、手を合わせて頭を下げる観光客はたくさんいると思いますが改宗したとは言えません。
一礼させて「改宗した」と発表する筋書きに無理があると思います。ただし、キリスト教の人脈や施設にできるだけ近づけ影響を与えたかったのは確かだろうと思います。
「九州で聖堂訪問の際に改宗し、それをザビエル来日記念の大ミサの報道時に世界に発信する計画だったのでは」と推理されていますが、本当に影響を与えるなら、九州でカトリックに感化され、東京で大ミサに預かる、というダブルの筋書きがの方が美しいと思われます。九州訪問のために大ミサには参加できないスケジュールであったという点も逆に不自然な推理ではないでしょうか。
本はkindleデータを購入しましたが、画像スキャンされただけのデータなので、kindleで読むのは字が小さすぎて不可能で、やむを得ずパソコンで読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どんな陰謀が?と読みはじめました。カトリック信者になることは、いともたやすいことに描かれていますが、そもそもわりと長くきちんとした教理を勉強します。幼児洗礼であっても、初聖体、堅信ときちんと式があって、そのつどしっかり勉強をしなければ式にあずかることもできません。皇室は海外とのおつきあいも昔から多く、オックスフォードをはじめ長い海外の留学や遊学もされていると読んでいます。海外経験豊富で、他宗教を尊重すべき天皇がそんなことを知らないはずはありません。つまり策謀しても、意味がない。
最初の疑問符に共感できなくて、最初から脱力しています。→断念しました。 -
この本を読まずして天皇に関する話はできません。天皇の資産から三島由紀夫が美智子様とおみあいをしていたなど、誰も知らない歴史の真実がここから始まります。特に書いている内容が過激であるため、仮に半分の内容が真実であるとしても、日本の歴史がいかに支配者により、作られた歴史であるか理解できると思います。鬼塚氏の渾身の秀作です。