- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880862033
作品紹介・あらすじ
集中力を育てない「チャイム」、対立させる「クラス分け」、敗者だと自覚させる「競争」、階級を意識させる「成績評価」、自分の頭で考えない人間の生産工場…それが義務教育。日本の教育もまるで同じ惨状だ!!ニューヨーク州最優秀教師の全米覚醒のベストセラー。
感想・レビュー・書評
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教育に対する見方が広がる一冊。今まで受けてきた学校教育は一体何だったのかと不安になる部分もあるが、多角的に教育を知る点では、良い本に出会えたと思う。
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著者はアメリカ人でありアメリカの学校の事を書いてあるのだが、そのアメリカの学校義務教育がダメだという。
そのアメリカなど外国教育を信奉している日本の教育はもうそれ以下だといってもよいのだろう。
根本的な教育は家庭でするべきだと感じるがそれ以上の教育とはどこで、だれが、どのようにするのがベストなのだろう。
教育というものはすぐに結果が表れるものではなく一辺倒の教育を押し付けることによりよくなるものでもないだろう。
そこを踏まえてもう一度考える時期に来ているのではないだろうか。 -
アメリカ人の教職経験者による、アメリカの義務教育批判。
日本にも通じるところあり。
地域社会が(を)崩壊して(させられて)中央集権による教育の支配。怖いのう。
生きる力は一律の集団教育では育たない?
教育までをも外注せず、もっと家庭でも意識的に取り組まないといけないのだな。
自分自身も子どもも馴らされて(均されて)しまったかな...反省。 -
エコノミック・ヒットマンもそうだけど「当事者の告発」ってのは刺さる。ステキな本、これを教科書にすれば前に進むよ(ありえねぇーーー)。
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面白かった。
義務教育は何も生み出さない、それが著者の論旨。
というのも、子供の創造性の発達は、義務教育のような、一律で限定的で序列だったモノでは、活きてこないからだ。
毎日、同じ時間に登校して、何万もの子供が同じ教科書で同じように学習するのには無理がある。
この著書(アメリカ人)は、どちらかいうと古き良き南部の家庭教育を評価していて、今の平等主義を嫌っているきらいがある。 -
リバタリアンの義務教育(制度)批判。
企業とその意を受けた中央政府による教育の産業化・社会主義化に反対する。「ロックフェラー社会主義」への抵抗。
子どもたちを長い時間、家庭や地域社会から引き離すことは、各人に個性的に必要な生活の智恵を奪い、大量生産経済に必要な規格化された知識を植えつける結果になる。
自宅学習(Home Schooling)のすすめ
最終章(終わらせよう、学校教育の悪夢)における直接民主制の推奨は、竹井隆人『社会をつくる自由』(http://j.mp/i7kypM)のそれに通じるものがある。
著者ウェブ・サイト http://www.johntaylorgatto.com/ -
. 読了メモ。佐々木正人『アフォーダンス―新しい認知の理論』。J.T.ガット『バカをつくる学校』。情報は人間を取り巻く環境に実在する前者で説き、その環境において義務教育は決して子供が学ぶ場としてではなく、商売であり消費者製造の場だとする後者。さぁ考えてみまいか?
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keitaro-news をみて
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ニューヨーク州最優秀教師のジョン・テイラー・ガットが、現在のアメリカの義務教育制度を正面から批判しています。
この本を読めば現在の教育の問題がわかります。
アメリカの現状について書かれていますが、日本の教育にもあてはまります。
いかに義務教育が良くないかを鋭く指摘してあり、批判だけでなく、解決案も書かれています。
評論化の意見でなく、現役の教師だから書ける内容ですごく参考になります。
また、現状の教育を変えていくヒントをたくさん得ることができました。
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分類=近現代・教育制度・学校。06年9月。