プロパガンダ[新版]

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制作 : 中田 安彦 
  • 成甲書房 (2010年10月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880862682

プロパガンダ[新版]の感想・レビュー・書評

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  • プロパガンダのプロパガンダ、というのが本当にしっくりくる。あとがきから読んでみたほうがよいかも。
    もっとはやくこの本読んでおきたかった。

  • 原理原則部分は色あせていないと思いますが、PRの実際的なスキルの部分はさすがに陳腐化しているところが目立ち、実用に耐える感じではありませんでした。実際になにか宣伝の活動をするために実用書として読むなら、マーケティングの民間資格の難易度低めなテキストのほうがずっと高度です。
    そして、解説を読む限りでは、訳者はそういったことを詳細に認識していないのではないかと思います。解説や前書きからはプロパガンダあるいはPRの功罪の「罪」を明らかにしたいという立場であることがわかりますので、仕方のない部分もあるかとは思いますが、しかし、解説の文章が読者(あるいは「大衆」)の頭の中のステレオタイプにかなり依存したものになっていることに解説者が無自覚なのではないかと感じられるのは、お粗末と言えるのではないかと思います。
    訳者が解説で使っている「アメリカの大企業」や「権力」といった用語が読者に思い起こさせるものこそが、まさに、プロパガンダで重要な「ステレオタイプ」です。それに気づけなければ、いくら危険性を知識として知っていたところで、プロパガンダから逃れることは出来ないのではないでしょうか。

  • 直接 顧客候補に売りつけるのではなく、大衆へ訴求するのは、一見 遠回りに見えるが、理にかなっていると感じた

  •  20世紀前半に、「広報・宣伝(PR)の父」と呼ばれた広報マン、バーネイズが著した、プロパガンダ(宣伝術)の入門書。
     プロパガンダをプロパガンダするために著しているので、悪用された時の危うさとか問題点とかは書かれていない。しかしその点は訳者自身がまえがきと解説で補っているので、PR/パブリック・リレーションズ(宣伝術)の古典として読むには申し分ない。
     具体的な方法は書かれていないが、それは「時代時代によって流行り廃りや有効無効があるから、基本は本書で教えるから実践に必要な物は自分で揃えなさい」ということなのだろう。
     実際に読むと、本書で記されたプロパガンダを利用することで解決できる諸問題の多くが、現在(21世紀)の日本の諸問題の大半に当てはまることに驚いた。特に現在の日本の政治活動の現状が、本書に記された当時、つまり1世紀近く前のアメリカの政治活動の現状とほぼ同じで、これは今の方法で問題ないと思っているのか、法律上の規制でしたくてもできないのか、効果的な宣伝はしているけれど、私が知らないだけなのか。いずれにしろ、もしかしたら、本書の内容は今の日本にこそ必要な要素なのかもしれない。
     ちなみにプロパガンダとPRはほぼ同義、つまり本書に書かれたプロパガンダ手法の原則は、そのまま自己PRの原則に通じるので、就職活動等で自己PRが求められて悩んでいる人は、試しに読んでみてはいかがだろうか。

  • エドワード・バーネイズという広告業界の父と呼ばれているおっさんが、自己弁護を行う為に書いた本。プロバガンダのイメージ向上がこの本の目的である。プロバガンダは著者が指摘する通り、民主主義社会にとって確かに必要なものである。しかしこの本ではプロバガンダの負の側面には光を当てずに闇の中に隠している。

  • 1928年に執筆され、今でも内容が色褪せてない

  • ○この本を一言で表すと?
     「広告・宣伝業界の父」が書いた大衆操作マニュアル表版(裏は書いていない)


    ○この本を読んで考えたこと
    ・プッシュ型の広告戦略しかなかった時代にプル型の広告戦略を打ち出したバーネイズはすごいなと思いました。

    ・太陽王ルイ14世の時代から貴族、ブルジョワジー、庶民と下層にパワーが移っていったが、大衆操作技術によりまた少数の人間が世界を動かすようになったという考え方が、プロパガンダのパイオニアらしいなと思いました。

    ・大恐慌(1929年)の1年前に書かれた本ですが、技術さえ置き換えれば今の広告業界でも使えそうなノウハウがいろいろ書かれていました。この時代に実行したのであればかなりの効果があっただろうと思いました。

    ・「訳者まえがき」「訳者解説」でいろいろ舞台裏が書かれていて面白かったです。本文は割と倫理にも触れていて、戦争扇動や大衆操作を行った人物が書いたものとは思えない書き口でしたが、バーネイズ自身はかなり政府寄りで扇動工作を行ったり、倫理に反することをやっていたこと、ナチス・ドイツの広報大臣ゲッペルスがバーネイズの手法をモデルに国家扇動を行ったことなど、ある意味時代を動かした人だったのだなと思いました。フロイトの甥でフロイト心理学などを応用して広告・宣伝や扇動工作を行ったと書かれていましたが、知識を実践に移したという意味で善悪はともかくすごいなと思いました。

  • キーワードは専門家あるいは知識人と大衆。

    以下3冊分の感想。
    東浩紀「一般意志2.0」⇒エドワード・バーネイズ「プロパガンダ」⇒ノーム・チョムスキー「メディアコントロール」

    チョムスキーさんは知識人がふがいないと嘆く時点で、知識人によって世界を動かすバーネイズのプロパガンダと表裏なんじゃないのかなーと。

    チョムスキーさん読んでると、知識人や専門家が物事をよく知って見渡せた上で大衆騙すためにウソをメディアに書く、という捉え方なのかなと思うのだけど、知識人や専門家って知っているふりをしているだけでそんなにすべてを見渡せてはないのだと思う。それこそ、アメリカ合州国の民主主義という正義しか目に入らないワケで。

    間違いも、あとから、ああ、あれは間違ってたね、となったり認めもしなかったりなのだけど、発言や報道時点ではまったく間違いでなく真実だという確信や信念を持っているワケで、それを攻め立てたところで、大衆を騙したというよりは単に多くを見ることができない愚か者だったというだけなんじゃないかと。

    私自身がよく知った例でいうなら、日本で演劇の専門家ぶった人が日本列島の演劇を見れているワケではないという。

    一方で、東さんの「一般意志2.0」は専門家とそうでない人たちが入れ替え可能ということで、専門家あるいは知識人と大衆が、騙し騙される一方通行な関係ではない。

    一人の人間が処理できる情報や知識というのにも限界があるのだから、適材適所というか、できる人ができることをというか、それぞれに知っていることを言い合って共有するというか、それでいいんじゃないかと思う。

  • ジャケ買いした

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