- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880863542
作品紹介・あらすじ
今の日本人は背骨を叩き折られている。
長年、米国の属国をやり過ぎて、すっかり奴隷民族に成り下がった。
「奴隷をやめて反逆せよ!」と説いた本当のニーチェを日本人に伝えたい、という一心で書き下ろした本
ニーチェの思想の核心は何か。
それはローマ教会キリスト教に向かって、お前たちこそが人類の悪そのものなのだ、とえぐり出したことだ。ローマ教会キリスト教こそが、人類に奴隷の思想を圧し付け、いろいろな巨大なウソを人間に吹き込んだ諸悪の根源だ。人間は本当はひとりひとりが自由に楽しんで生きていいはずなのに―
ニーチェは人類のこの巨大な真実を暴いた人だ。
感想・レビュー・書評
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明日、新しい時代である「令和」を迎えるにあたり、部屋の片隅に読みかけとして置かれていた本を一斉に整理することにしました。恐らく読み終えたら、面白いポイントが多く見つかると思いますが、現在読んでいる本も多くある中で、このような決断を致しました。
星一つとしているのは、私が読了できなかったという目印であり、内容とは関係ないことをお断りしておきます。令和のどこかで再会できることを祈念しつつ、この本を登録させていただきます。
平成31年4月30日(平成大晦日)作成 -
副島さんによるニーチェ紹介と、ニーチェ翻訳本の紹介本。
流し読みしないで、とあったけど流し読み。全部読むのはしんどい。でも内容的には半分くらい面白い。
君たちはみんな奴隷なのだ。うまい具合に「社会システム」と「教育制度(能力選抜制)」で洗脳され、奴隷にされ、時給1200円くらいで働かされている。あるいは「反抗しても仕方ない」とコソコソスマホの世界に逃げ込み、SNSやらソシャゲで愚痴るだけ。若いサラリーマンもブラック環境で労働するだけ、考える暇も与えないように働かされている。ローマ教会キリスト教(中枢はイエズス会)が根源となっている、たくさんの規制や法律にがんじがらめにされ、嘘ばっかりで塗り固められた世界は壊すべきだが、それは簡単ではない。まずは、「もう奴隷はやめる。会社と社会の両方から騙されない。」と気づくことだ。 -
副島隆彦氏のニーチェ入門本。ニーチェの人となりや交友関係の紹介に重きを置くとともに、「ツァラトゥストラ」のような主著よりも、「アンチクライスト」、「悦ばしき知識」「この人を見よ」などのニーチェの思想の核心がより明示的に語られている本の主張を紹介している。
ニーチェは、キリスト自体を尊敬してはいたが、キリスト教(実質的にパウロ・ペテロ教、特にローマ教会カトリック)の善悪の設定にとらわれず、自分自身の運命を引き受け肯定すること(自己愛amor fatiと円環の永遠回帰の思想)を主張した。なお、ニーチェの説く善は、古代ギリシャのディオニソス的で人間の悦び、快楽を追求するが、同時にアポロ的(健康、健全)で過度を戒めるものであった。
それは別の宗教の提示ではなく、自分で善悪を自己決定する態度の奨励であった。