ケータイ世代が「軍事郵便」を読む (SI Libretto 3)

制作 : 専修大学文学部日本近現代史ゼミナール 
  • 専修大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881252307

作品紹介・あらすじ

ビルマ方面に出征した兵士が内地家族に書き送った軍事郵便を、大学のゼミ生が史料として解読した記録。郵便の受取人を訪ねて聞き取り調査を行い、往還した書簡や戦争の意味について考える。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと調べ物をしていて読んでみた一冊
    「軍事郵便」という言葉を初めて知った。
    そして専修大学でこれを読むゼミがあることも初めて知った。

    死を意識しながら家族に手紙を書くということが迫ってくる手紙の数々。

    その中でも、ビルマなどの戦地の日本化~子どもにいたるまで日本語を話している~には驚かされる。

    また、以下引用

    この文面から読みとれるのは、まずビルマの気候やビルマに住む人々の特徴である。「夢にみし南国」ビルマの風土の一つ一つに故郷を偲ぶ記述は、ビルマの風土に故郷を重ね合わせるとともに、故郷への思いが読みとれる。この地での活動や「移動にともない、生地やそれまでの居住地が「故郷」となり、同時に「故郷」うを語る場所が自覚化され」と成田龍一が記しているが(『「故郷」という物語」1998)、ビルマで軍隊生活を送るということは、小泉さんの中で故郷と戦地がともに発見され、意識化されているのである。そして小泉さんが出す手紙を通して、戦地ビルマの姿が川崎に住む家族へと伝えられている。

    御戦(みいくさ)という詩集
    復員したこと、捕虜であったこと、戦地でのことなどを記録し、伝えたいという気持ち(使命感)で作られた個人詩集

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