- Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
- / ISBN・EAN: 9784881351468
作品紹介・あらすじ
人間とは何か、人間はいかに進化してきたのだろうか。本書は、進化生物学に基づいてその答えを探っていく。男と女は互いに肉体的に異なっているように、精神的にも異なっているのだろうか。そうだとすればそれはなぜか。人間の美しさの基準は、恣意的なものなのか、それとも原則が存在するのだろうか。我々は、遺伝子をめぐる絶え間なき闘争で敵を欺き、相手を誘惑するために、大きな頭脳を持つようになったのだろうか。本書は、人間と性、さらに人間の知性に対し新たな見方を提起する。
感想・レビュー・書評
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環境で説明できない生物の特徴は殆どが性淘汰で説明可能とし、人間においてもこれは同じで、人間の脳はクジャクのオスの尾羽と同様、異性を魅了する能力の副産物だとして、生物学的なオスとメスの違いの延長線上としての人間の本性を解明した名著。
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赤の女王仮説をめぐるマット・リドレーの名著。
生物は、赤の女王のように走り続けなければ落ちてしまうというこの話は、今でも衝撃。 -
中学生の時読んで、衝撃的だった。
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第1章 人間の本性
第2章 大いなる謎
第3章 寄生者のパワー
第4章 遺伝子の反乱と性
第5章 クジャク物語
第6章 一夫多妻制と男の本性
第7章 一夫一妻制と女の本性
第8章 心の性鑑別
第9章 美の効用
第10章 知的チェスゲーム -
人間性を主に性淘汰から分析する、サイエンスルポライターの一般向け図書。
やっぱり面白かったです。
マット・リドレーさんの本を読むのは『やわらかな遺伝子』、『徳の起源』に続いてこれで3冊目。
(全部似たようなスタイルなので、その辺は期待以上でも以下でもないのですが)
引用量の多さに脱帽します。
一冊のテーマが一本貫かれていて、読み心地がいいです。
生物好きなんだなー、という印象がいい感じです。
残念ながら絶版。(TT) -
非常に面白い! じっくり理解しながら読めばよいでしょう。