一万年の旅路: ネイティブ・アメリカンの口承史

著者 : ポーラ・アンダーウッド 星川淳

• 翔泳社 (1998年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[チャイカさんの感想 · 2021年10月7日]

「口承」なんて伝言ゲームのような不確かな情報と思ってました…ナメててスミマセン。五感を伴った祖先の体験を潜在意識下へ埋め込む心理処置をするとか、民族的財産として幼少期から思考訓練するとか…イロコイ族の精神レベルは現代をも凌駕するものでした。

「歴史に学ぶ」とは言うが、我々の学びとは所詮知識だけで、知恵が圧倒的に不足していると痛感。様々な示唆に富んだ本でした。

[cameleonさんの感想 · 2018年10月10日]

読み終えるのに長い時間がかかった。
ここまで細かな記憶を守り続けていることが驚きだし、一族の次の世代に繋げる姿勢が素晴らしかった。

一万年前の人がここまで考えているとは思わなかった。
先人の頭の中を覗いてる感じがして面白かった。

人間ってすごいなって思わせてくれる一冊。
文明が発展した現代人だけではない、人間は昔からすごかったのだ！
そして現代人たちとどちらが高尚かと問われると…

先人の積み重ねてきたものに乗っかっているだけなのかもしれない。
未来ではなく過去に目を向けることで、生きるヒントを得られる。

[novnovnovさんの感想 · 2013年2月25日]

遠い祖先がアフリカを出発してから、ユーラシア大陸を横断してベーリング海峡を渡りアメリカ大陸へ至る部族の歴史を口承で伝えたもの

[kohkingさんの感想 · 2007年11月23日]

イロコイ族に伝わる口承のお話。
文字でなく、一万年前から人から人へ伝えられてきたお話。語り部が途絶えたら終わり？そんなロマンあふれるお話。