挑戦者たち: 未知なる水中洞窟に挑む

  • 翔泳社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881357774

感想・レビュー・書評

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  • 最初のほうはロウソクを頼りに探検していたような戦前のエピソードで後になるほど最近の話になる。

    最後のほうの遭難エピソードは何とも恐ろしく、
    読んでいるだけで息苦しくなった。

    遺体を発見する前には溺れたダイバーが最後の一息を求めて外したマスクなどの装備が見つかる……。

  • 光も届かぬ水中洞窟に挑んでいく者達の冒険。
    フィンのひと振りが、太古からひっそりと降り積もった超微細な泥を撒き散らし、視界をゼロにする。上下左右前後不覚の状態に陥ったうえに窒素酔いが判断力を鈍らせる…
    帰路を間違え、見覚えの無い通路に迷いこんだダイバー。あるはずの出口が見つからず、焦ってロープは足に絡まり…… 押し寄せるパニックと高まる動悸。残り少ない酸素は益々減っていく。
    仲間とはぐれ、洞窟内に取り残された若者。光が絶対に届かない、完全な闇が支配する中で絶望感に耐えて、救助を待つことは出来るのか?

    ケイブダイビング経験者が描く水中洞窟の臨場感は抜群だ。洞窟内のほの暗さや水量、混濁の感じを、実際に自分が味わっているかのような感覚に陥る。また、著者自身が生命の危機をくぐり抜けてきたこともあり、ダイバーの不安や高揚感を我ことのように感じることができる。
    世界一危険なマリンスポーツ「ケイブダイビング」。やりたくはないが、まだ見ぬ空間への好奇心を我慢できない人には、読中、ヨダレが出っぱなしの一冊だ。

  • ダイバー的に悪夢の連続の映画「サンクタム」を見て再読

    水中洞窟に挑んでい先駆者を描いたドキュメンタリー。水中考古学者が人類学的発掘をするためにに潜る、純粋に穴ぐら迷路が好き、記録を打ち立てたい冒険野郎・・・等、動機は様々ですがすごい世界です。地底の穴というだけでも息苦しいのに、水中に没していて、水が濁れば視界ゼロ。現代版地底旅行とでもいったところでしょうか。

    スキューバ・システムを作ったクストー船長や、日系サメ博士ジニーさんの
    死にそうになったエピソードも出てきて興味深い。

    たくさんの写真と、地図が載っております。それを見ても、「サンクタム」はリアルに作られていることがわかります。良く撮ったなぁ。

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