徳の起源―他人をおもいやる遺伝子

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制作 : 岸 由二  Matt Ridley  古川 奈々子 
  • 翔泳社 (2000年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881358771

徳の起源―他人をおもいやる遺伝子の感想・レビュー・書評

  • 一昨年ツイッターで大評判となった「ツイッターノミクス」、これを書く上でとても影響を受けた本のひとつと著者のタラハント氏がその作中でも述べているのが本書、「徳の起源 他人を思いやる遺伝子」だ。

    細胞の利他主義に始まり、サルやチンパンジー、イルカなど様々な動物の生態からその利他主義的に見える行動を分析してその謎を解き明かす。また、北米やオーストラリアの先住民や未開の部族などの他者や部族間の交流なども分析し人間の本質に迫る。この辺りの描写がまた「へぇ!」、「ほう!」と面白い。

    基本的にはやはり人間は利己的なのだ。ただし、人間の心の中には、よい人という評判をとり、社会的協力関係を築きたいとの本能がある。本書でもパットナムの「哲学する民主主義」を引用して北イタリアが歴史的に商業的コミュニテイがあったから発達し、南イタリアは専制君主やゴッドファーザーの存在が人々のコミュニケーションを阻害したため産業の発達が遅れたとしている。

    つまり人間は置かれた環境によって、コミュニケーションを行いお互いの信頼関係を形成しお互いに利益を得ることも出来るし、コミュニケーションが無く信頼関係を築くことができす利益を享受できない場合もある。これはそれぞれの人間関係だけではなく、人間関係の集合である組織にも言えることだ。

    組織内のコミュニケーションを活性化し信頼関係を強固なものにし、さらに組織外へと信頼関係の触手を伸ばし、信頼の輪を広げる、そうして、様々な個人や組織が信頼で結ばれる、そうすれば日本ももっと活性化し経済も上向きになるのではないか。

  • ロシアのアナーキストの脱獄
    遺伝子の社会
    労働の分担
    囚人のジレンマ
    タカとハトの違い
    義務とごちそう
    公益と個人的贈り物
    道徳感情論
    部族をつくる霊長類
    戦争の原因
    交易による利益
    宗教としての生態学
    財産の力
    信頼

  • 利他行動の起源を動物行動学から探す本。

    もう一度読みたいのに、絶版て・・・(TT)

  • ひとを特徴づけるのは互恵主義(ノンゼロサムゲームを可能にする)だということを明らかにした画期的な書であるらしい。復刊希望。

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徳の起源―他人をおもいやる遺伝子の作品紹介

わたしたちの心をつくっているものは、「利己的な遺伝子」である。それなのに、人間社会には「協力」や「助け合い」があるのはなぜか?「利己的な遺伝子」で説明できない、人間の本性を「遺伝子功利主義」で解きあかす。

徳の起源―他人をおもいやる遺伝子はこんな本です

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