RAIL WARS!〈5〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)

著者 :
  • 創藝社
3.97
  • (8)
  • (18)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 149
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881441732

作品紹介・あらすじ

「みんなに國鉄からプレゼント〜。豪華温泉つき九州横断列車の旅〜」「絶対に何か裏がありますよね?」「さすが班長代理、実はね…」えっ!高千穂線にお化けが出る?警四の任務は幽霊退治!?なんで東京駅勤務の俺たちが、と言いつつも國鉄で「最も長い距離を最も長い時間で走る列車」に乗れる!と俺、高山直人は浮かれていた。この旅でとんでもない「決断」を迫られるとは夢にも思わずに…。國鉄が分割民営化されなかったもう一つの日本を舞台に、夢の鉄道パラダイス・エンタテインメント第五弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ネタバレ 従前、疾走感ある描写が列車内アクションとマッチし、鉄ちゃん的なマニア情報を場面展開や解決法に加味することと相俟って、作品の面白さを増していた。が、本巻は問題が多い。元来、警察官的職種なのに拳銃発砲に躊躇のない登場人物が跳梁跋扈し、それ自体?だったが、今回は、銃を向けた先(現実には未発砲)が、ただのデモ集団に近い。かつ、その集団行動の目的・意図が高山には是とすべきもの、破壊・閉塞のない案件で往来妨害かも疑問なのに、発砲を条件付きだが許可する高山に感情移入することは難しい。発砲しない理由も武装制圧の完遂だけ。
    あの「西部警察」ですら、相手方は明瞭な「悪」と設定されていたように思うが。しかも、デモ集団を説得する中身が第3セクター方式の存在という、いやいや、それで納得するとは到底思えないレベルだが…、というもの。難しいテーマだということは否定しないが、高校生に解決できないものもあるという、苦いラストで何が悪いのか。中盤、なかなかいい描写や台詞もあるのに、ラストで台無しである。

  • ぬるい展開の回だった。ちょっと期待はずれ。次回は期待!

  • 安定して面白いけれど、2巻の時のような飛び出た面白さはないような。

  • ローカル線に幽霊が出る…そんなウワサの真偽をたしかめにいくのが、この巻の警四のミッションです。幽霊ではなく人間の仕業に違いない、とは思っても、どうやったらそんな幽霊を出現させられるのか? まったく見当がつきません。鉄道青春ストーリーの根幹は維持したまま、ミステリー仕立てを楽しみました。読んで思ったのは、国鉄は分割民営化する以外にも方法があったのではないか、ということです。分割民営化でなくても合理化はできる、そんなメッセージが込められているように思いました。

  • 警四 のんびり温泉旅の巻です
    しかし!そこは予定通りいかないのがこのお話しです 汗
    今回は高千穂線に出るというお化け騒ぎを調査します
    そしてキラキラのデコレーションケーキにふりかける粉砂糖のようにベルニナ王子を登場させるサービス付き♩
    ちなみに今シリーズ始まって以来初めて桜井が一発も拳銃をぶっ放しませんでした (笑)

  • 鉄道モノながらここまでネタを控えめにしてた本シリーズですが、5巻はすさまじいネタのラッシュ。
    特に急行高千穂は時刻表や編成表まで作りこんであって、知識があると見入ってニヤッとします。
    舞台となる高千穂鉄道(作中では國鉄高千穂線)は残念ながら廃線になってしまいましたが、これ読むと行ってみたかったと思わされます。

  • 国鉄が民営化されてなかったらという「if」の世界を表現した夢の鉄道エンターテイメントラノベの第5弾。
    今回は幽霊騒動との解決のため高千穂線への旅。

    完全に安定した作品になりましたね。
    今回はバトルするところはほとんどなかったけど、たまにゆったりとした事件解決もいいですね。
    まぁ、最後はこのラノベらしい終わり方だったけど(笑)
    こういう作品の特徴が表れるのは好きですね!

    ただ、無理に覗いてしまったとかトラブルで抱き着くとかのシーンはいらない。
    この作品はそんな細工しなくても十分いい作品です。

  • 高千穂で幽霊騒ぎを調査すべく,ちょっとした旅行へ.やっぱり読んでいく途中でネタは分かってしまうんだけど,それは面白さを減らしていないし,むしろこれを警四がどうやって解決していくのか楽しみで,そうしたキャラ構成とストーリー展開がうまいと思う.現地には魅力的な女性がいたというのはいかにも小説的ではあるけど,イラストがよかったので気にしない.桜井の浴衣姿のイラストは破壊力抜群だけど,できれば小海のイラストも見たかった.

  • あっという間に5巻目です、あとがきでも書いてましたがまだ始まって1年ちょっとの作品だったのですね、ずいぶんと長く読み続けてる気がしますしキャラクターにも愛着がわいてます。主要な登場人物も立ってますし脇キャラも使い捨てにしないのは良いですね。
    今回の事件?的な出来事はちょっと物足りない感じでしたが、作中に出てくる高千穂線がかなり魅力的に書かれてます。まだ調べてすらいないですが実在するロケーションなんですかね?乗り鉄な行為は全くした事がないのですが、行けるなら乗りに行ってみたいと思わせる描写でした。
    …気軽に行ける距離ではなさそうですけども。

  • このシリーズ、子供ばかりではなく、渋いオヤジ成分が必ず入ってるのがいい。そのおかけでリアルさが増してるし。表紙の20系寝台車、それもカニ22!、の絵に泣いた。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2011年、集英社より「電車で行こう!」シリーズで小説家デビューを果たす。「駅に泊まろう!」(光文社)など多数の鉄道小説を執筆中。
最近はずっと旅に出ていることが多くなり、このままだと家にいる時の方が少ないかもしれない。
「Exp」シリーズも二巻目となりました。
引き続き、よろしくお願いいたします。

「2022年 『RAIL WARS!Exp 人型重機は國鉄の夢を見るか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

豊田巧の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×