RAIL WARS!〈7〉日本國有鉄道公安隊 (クリア文庫) (創芸社クリア文庫)

著者 :
  • 創藝社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784881441824

作品紹介・あらすじ

「夢にまで見た実戦参加よ〜」暴走特急娘・桜井あおいはゴキゲンだが、俺、高山直人は顔面蒼白!フル装備の國鉄機動隊を乗せた「漆黒のEH10」どーして俺は、こんな列車に乗ってるんだろう?「静かにしろ、警四のせいでOJT参加学生のイメージが悪くなる!」横浜の学生OJTから来たクールビューティー・氷見文江にも怒鳴られるし、俺の一生安泰國鉄人生どうなっちゃうの?!「國鉄」が分割民営化されなかったもう一つの日本を舞台に夢の鉄道パラダイス・エンタテインメント第7弾、一レ発車〜!!

感想・レビュー・書評

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  • 研修の学生が権限持ちすぎ、回りの大人たちも腰低すぎ!と思わないでも無いですけど総裁の孫がその班にいるならリアルにそうなるな、と納得したりもする。
    内容の話をすると、20年くらい前に乗った鶴見線は当時でも時代に取り残された感じがあった。今はどうなってるのか気になる、そのうち乗りにいってみようかな…って内容の話でも何でもないわ

  •  ライトノベルの多数読破歴はないが、本巻はひどい。ご都合主義や高校生が拳銃を扱うという荒唐無稽さはともかく、氷見もまた銃砲刀剣に精通するというトンデモ高校生で、従前の危うかったリアリティがほぼ完全に潰れた。
     しかも、地道な聞き込み捜査を軽視する隊員ら、特にそれが顕著な桜井の言動から滲み出る性格の悪さにヘドが出る。仕事を何だと思ってるのか。正直、本作のメインターゲットが高校生ならば、害悪をまき散らしているとしかいいようがない。

     また、民営化に対する公安隊側の悪罵も空虚である。RJの存在とその主張は、税金を食い物にし、政治家の我田引鉄が恒常化していた時代を知っていれば、正論の極みである。確かに、カタルシスを無視したRJの存在は両刃の剣だが、本巻は悪く作用しているとしか言いようがない。
     個人的には不要と思っているRJであるが、上手く扱えば作品に厚みを持たせられる存在だ。
     しかしそれも著者の力量次第で、とても上手く魅せているとは言えない。もっとも、読者を高山らに感情移入させないための舞台装置というなら吃驚だが…、まぁそうじゃないなぁ。

     元来、能天気(後先を考えない点では桜井が典型)な人間が殺傷武器を持ったら相当怖いが、高山の識見でこれを統御する(暴れ馬を飼い馴らす)というところで、何とか収まりを付けていた本作。ところが、そのストッパーが徐々に効きにくくなっている。

     能天気な学生が、大した正義でもないのに正義づらを振りかざし、力を行使する。そしてそれを戒め、きちんと批判する大人もいない。
     著者、警察官の真のしんどさ、警職法を含む様々な法規範の規制がありながら行動している現実を全然判っていないんじゃないのか、と言いたくなる程で、リサーチ不足も甚だしい。
     さらに言えば、リアリティを保つための高山の持っている親方日の丸的就職観は、本音として否定はしないが、余りあからさまに強調されても鼻白むものだ。

     このような高山らに対して感情移入をせず、突き放して読むと、高山らの理念・正義の愚昧さ、浅薄さが見え、それを揶揄しているとも思えなくはない。が、ここまで深読みできるかは?(深読みできないだろう)。

     さらに、内容に関するもう一点は、伏線の張り方の難。一応、謎解きも本巻は含む展開だが、著者の現段階の力量では、ミステリー的な展開は力不足と言わざるを得ない。捜査もせずに敵のアジトに偶然踏み込めたりということから始まって、「マニ」や数字の羅列を見て何かを気づかぬ鉄ちゃんはいない。
     読者を軽んじるのもたいがいにすべきである。

  • ちょっと飽きてきた感もあるけど、最後まで読む。

  • 国鉄が民営化されてなかったらという「if」の世界を表現した夢の鉄道エンターテイメントラノベの第7弾。
    ついに実戦参加で喜ぶ岩泉と桜井。
    新キャラの同期の氷見も加わってさらに加速していく!

    アニメで萌え部分だけが強調されてなんか残念に思ってたけど、そういった部分が強調されるのも仕方ない気がする(笑)
    ない方がいいのにね。
    でも、改めて鉄道愛を感じるし、バトルやメンバーの一体感は高いレベルで安定していますね!

    あとどのラノベにも共通なんだけど、キャラ達を表紙のすぐあとで名前入りで紹介しておいて欲しいな。
    このラノベはキャラが濃いので忘れないけど、新キャラは欲しいよね。

  • この巻では新キャラ、氷見さんが登場します。桜井さんとタメをはれるほどの実力の持ち主で、桜井さんと同じくらい熱い!とても魅力的なキャラクターです。氷見さんの活躍は素晴しく、警四が五人になる日も近いかも??などと期待してしまいます。実現したら、向かうところ敵なしですよ!(笑)

  • これは萌えます!!!
    なんたってかんたって今回の舞台は鶴見線(神奈川県人でも横浜市民でも知らない人が多いケド)とハマ線♪
    やっぱ地元は萌えますよぉ
    それぞれのキャラも固定して行きすぎ感もいい具合に出ています
    今回もあれよあれよと騒動に巻き込まれていく高山君が解決しようと思っていないのに事態が進んでいくあたり、、、ノンストップで読めます

  • 警四に押し付けられた聞き込み調査を進めていくと、意外な事件に巻き込まれる話。新キャラの氷見が登場したり、相変わらず国鉄は後手後手だったりと、物語が大きな事件へと舵を切っている。しかし、警四メンバーといい、氷見のPC技術といい、トガった奴が多くてビビる。
    氷見のキャラはいいテコ入れで良かったけど、あんまりラブコメして欲しくはないかなあ。

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著者プロフィール

2011年、集英社より「電車で行こう!」シリーズで小説家デビューを果たす。「駅に泊まろう!」(光文社)など多数の鉄道小説を執筆中。
最近はずっと旅に出ていることが多くなり、このままだと家にいる時の方が少ないかもしれない。
「Exp」シリーズも二巻目となりました。
引き続き、よろしくお願いいたします。

「2022年 『RAIL WARS!Exp 人型重機は國鉄の夢を見るか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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