- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784881818145
作品紹介・あらすじ
ヒット作品の特徴や「ここが上手い!」といった分析で、創作のポイントをわかりやすく解説。あの「女神転生」シリーズの西谷史とライトノベル評論家・榎本秋が教える、マル秘執筆テクニック講座。
感想・レビュー・書評
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ライトノベルの書き方を、実際の小説家が指南。
上から目線でなく、これから小説を書こうとしている人に対して、肩肘はらずに、丁寧に教えてくれるイメージで好感持てました。
また、実際の文章を基に説明しているので、具体的で分かりやすい。
以下、気になったこと。
既存の作品から多くを学ぶこと。
作品が持つ力を分析して、自分の作品にフィードバックすること。
そのためには、ほかの作者の作品を読んでも、普通の読者が考えているよりも色々なテクニック、表現に気が付くようになる必要がある。
作家が普段からポイントとして考えていること、工夫していることがその分析的な視点になる。
・プロット(起承転結)に気を付ける
三大要素は「ストーリー、キャラクター、世界観」
・テーマを出し、伏線を探す。
テーマから遠いエピソードだと「テーマがぼけている」
テーマから近いものばかりだと「深みが足りない」
ちょうど良いバランスに。
・キャラを立たせる
キャラに惹きこまれるのは「憧れ」と「共感」どちらもある状態。
キャラクターの属性を明確に書き出し、掛算で魅力的に。
キャラ相関図を作ってみる。
・描写力をみがく
登場人物がどんな状態で、どこにいるかをはっきりさせる。
どこに、なにがあるかをはっきりさせる
イメージを図におこし、そこから書く要素を抽出、どうやったら読者が理解しやすいか、書く順番を決める。
五感を駆使して書く。
視覚に重心が偏ってしまう。書いた後に、五感の表現をされているかをチェックする。(ex 匂い、音)
感情を書く
身体でより感情を表現する。
同じ感情でも微妙に意味がことなる。そのニュアンスを表現する。
・漸層法
クライマックスを盛り上げるのに便利な文章技法
たとえば人の心の動きを、最初は小さなことから書き始めてだんだんと大きくしていって、感情を盛り上げる技術のこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとなーく、趣味で小説書いてみたいなと思って読んでみた。そんなに目新しいことは書いてなかったけれども、例文まで書いてあってわかりやすかった。
ここまで本格的に書こうと思ってるわけではないし、実際に書くかも分からないのだけど、参考にしようと思った。
それにしても、涼宮ハルヒの憂鬱ってすごかったんだなと思った。比喩が多く、一つの文章が長いらしい。確かに、初めて読んだ時はやけに長ったらしいなと思ったし、やけに変わった比喩が多いと思ったけど、ハルヒぐらいだったのか。ライトノベル自体をそんなに読む方じゃないので、ライトノベル独特の書き方なんだと思っていた。 -
意外とすぐ読み終わってしまったが内容はよかったです。もっとライトな話なのかなと思いきや、小説書いてていつも疑問に思ってたこと(漢字の取捨選択や修飾語、比喩表現、助動詞など)がまとめてあって目からウロコでした。読んでよかったです^^
別に色々な意味の言葉は混ぜていいらしいし(たとえば背景と心情など)、一文が長くなっても構わないのかー。でも漢字は使いすぎちゃダメと。本当に勉強になりました。
でも一語だけ“おこづかい”が“おこずかい”になってて、気になりました(どっちでもいいんでしたらごめんなさい;)こういう本だから誤字が余計気になる;;