十六の墓標 上―炎と死の青春

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著者 : 永田洋子
  • 彩流社 (1982年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882020349

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十六の墓標 上―炎と死の青春の感想・レビュー・書評

  • 連合赤軍関連の本を何冊か読みわかったようなわからないようなモヤモヤした感じがしていたのが、この1冊でとてもクリアになった。
    まず、最初に気をつけないといけないのは、この本の内容を額面通りに受け取ってはいけないということだ。あくまで永田洋子という人の主観であり、時には自分に都合のよいように記憶の操作もなされているということを意識しないといけない。ただ、それを差し引いてもこの本は永田洋子という人を赤裸々に表現していて面白い。
    この本にみられる永田という人は女性闘士とはおよそかけ離れた存在である。今時であれば「不思議ちゃん」の一言で片付けられてしまいそうである。難しいことを言われると「わからない」と当惑し、強硬に迫られると困って泣いてしまうような存在だ。
    全編執拗に語られるのは「性愛的感情」についてだ。性的なものは避けるべきものだという幼少時代に植えつけられた性向により、頑ななまでに性愛的感情を拒絶するし、そもそも理解ができない。このことが全ての悲劇を生んだといってもあながち間違いではないだろう。
    連合赤軍の一連の事件は、政治的事件でもあるがそれ以前にこの人のかなりずれた感覚によるものも大きいのではないかと、そう思った次第だ。

  • 日本という国にいながら、全く異なる法律や文化の組織を作る事ができる。オルグする事ができる。そして人間は、国家を横目に、その組織の論理を優先させる。その中では、脱落者に対する殺しすらも正当化されたのだ。革命左派や、連合赤軍のイデオロギーは、稚拙だ。永田洋子が、ドキドキしていた活動は、まるで学生のサークル活動のようなもので、全くイデオロギーを純化させ、見つめ直すような集団の中での洗練が為されないまま、目的が必要を生み、必要が手段を強制し、強制されるがまま、動いている。目的は正しいか?集団になると、この心変りは、組織の結成や規律、維持において致命的だ。従い、低い知識レベルで目的を設定してしまった集団は、その組織の強制の中で過ちを犯すのだ。悲しいが、そんな事を感じさせられた。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(立花隆選)75
    共産主義思想
    連合赤軍事件。思想に殉じることの危険性を知るべき。

  • 警察など外側からの情報ばかりを読んでいた。
    内側の人が何をして、何を考えていたのかを知りたかった。
    狂っていたわけではなかったならば、どうして総括の名の下悲劇的なことが起こったのか。上巻は永田洋子の生い立ちから森との接近が記されている。

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十六の墓標 上―炎と死の青春の作品紹介

連合赤軍事件の悲劇はなぜ起こったのか?  一人の女性が政治の奔流を疾走し、その深淵に落ちていく姿を、出生から青春時代を通し克明に綴った生と死の記録。

十六の墓標 上―炎と死の青春のKindle版

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