雨の中の蜜蜂 (ポルトガル文学叢書)

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制作 : 弥永 史郎 
  • 彩流社 (1991年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882022022

雨の中の蜜蜂 (ポルトガル文学叢書)の感想・レビュー・書評

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  • タイトルの「雨の中の蜜蜂」は詩的な響きをもっているが、ラストシーンで描かれるのは、激しい雨に打たれて地面にたたきつけられ、ついには濁流に呑まれる、ちっぽけな生き物の姿。その蜜蜂のように、うちのめされたプライドと人生の失望にむち打たれるようにして、悲劇に向かって引き寄せられていく村人たちの、わずか2日間の物語だ。しかし、この小さな人々の小さな物語は、手にとったら棚に戻せなくなるような文章の力に満ちている。気位の高い妻におびえながら惹かれ続ける夫の、グラスを口に運ぶさま、人生が自分に用意したしうちを呪う妻の押し殺した叫び、そうした描写が、静かだが激しい緊迫感をもって重ねられている。小品ながら、いい出会い方をした本であった。

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雨の中の蜜蜂 (ポルトガル文学叢書)の作品紹介

ポルトガル現代文学の名作といわれ、世界8カ国で翻訳され好評を博している本書は、不毛の地(ガンダラ)を舞台に、没落貴族出身の妻と新興ブルジョアに属する夫との感情の対立を、雨水に呑み込まれて死んでいく蜜蜂に象徴化して描く。

雨の中の蜜蜂 (ポルトガル文学叢書)はこんな本です

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