現代思想のゆくえ

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著者 : 小阪修平
  • 彩流社 (1994年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882022701

現代思想のゆくえの感想・レビュー・書評

  • 講義をもとにしておりやさしい語り口。
    デリダ、マルクス、フーコー、

    第3章 知の可能性と不可能性

    ◆フーコー 真理内在論の否定
    あるシステムは閉ざされており、真理をそのシステムの内部で考えるのが伝統的哲学の真理観。
    せめて外部にある事実との対応で考えるのが実証主義の真理観。
    しかし、このシステム(書物)にはそれを語っている人間がいるというのが、ニーチェ以降の課題である。
    つまり、言ってることを言われた内容だけでは考えないということが、現代思想の発想の一つ。

    Establishment                   ⇒(村上先生のすすめと重なる)
    論文をどれだけ発表したか、
    引用文献がどのくらいあるか
    =形式的な権威主義

    Anything goes
    現代思想は懐疑的であると同時に、何でもありという感じ

    ケインズ主義
    =修正資本主義
    政府が有効需要を創出する必要があり、たとえ無駄な事業でも投資の波及効果=相乗効果 によって経済は上向きになるという思想

    近代の主客図式
    デカルトに始まる。客観とは投げられたもの、すなわち意識の表象という意味だった。デカルトにおいてもobjectivaは表象という意味で使われている。
    客観と普遍の違いは、認識する側との関係で考えるか、それとも対象そのものの本姓の側からより上位/下位という関係で見るかというとこ。
    フーコー;
    17世紀と18世紀は古典主義の時代
    19世紀フランス大革命以降が狭い意味での近代
    エピステーメ=ある時代、時代の総合知の意味で使われる。逆にいうと知は時代から独立したものではなく、時代に拘束されておりその時代のエピステーメに制約されている。パラダイム論じゃないか?カンギレムから吹き込まれた。
    古典主義は;表象する、というのは世界の存在と一致するんだ、こういう知の構造をしていたと『言葉ともの』でフーコー
          でもほんとうは見る視点あるいは画家の視点を前提としている、が絵のなかには隠されている。    ⇒逆遠近法に影響与えてないか?
          あたかも世界がこの表象されたもののなかで透明であり、しかも厚みというものを持たないような形で表象の関係が作られている。
          対象を純粋に見るものであるというちと対象との関係
          カント:対象自体の分離
          ヘーゲル:歴史をとおしての対象と知の一体化の理念
          マルクス主義へ、とちと対象の関係は組み替えられてきた
    19世紀:絵(世界)のなかにありながら、絵の外にもあるという存在。つまり人間。世界。その世界から抜け出た内面、人格、主体、意志をもっている、という図式が、近代の知の図式であるんだとフーコー
     例:中村雄二郎『臨床の知とは何か』現代思想は人間主義&歴史主義を批判するという理念で誕生した
                                           ⇒*理念とは直接は論証不可能だがその全体を支えるもの
    『知の変貌 構造的知性のために』構造主義の流行
     ヨーロッパの人間と歴史に冠する理念の典型は、進化樹=進化していて偉い
     これに対し、ヨーロッパ以外の他者に観察者として接する。そこで他者の文化のなかに構造を読み取ってく。
     構造;意識可能なことではなく、不可視の構造のほうがものごとを客観的に見る場合に重要だ、という観察者の視点
                                                         ⇒観察 が問題となる
    知は距離を含んだものであり、その距離の取り方が知の性格を決める
     レヴィ=ストロースであればその文化に住み込まなければならない、干渉してはならない... 続きを読む

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現代思想のゆくえの作品紹介

懲りない哲学者小阪修平がどんどん考える。価値の相対主義の中で。全共闘からポストモダンまで。ヘーゲルからポスト構造主義まで。おたくからエコロジーまで。マンガからナチズム、スターリン主義まで。差異の哲学を超えて。

現代思想のゆくえはこんな本です

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