狐・大尉の人形・てんとう虫

  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882026860

作品紹介・あらすじ

「狐」「人形」「てんとう虫」という三つの愛らしいシンボルに秘められた、男女のすさまじい葛藤を描く愛の三態。天才作家ロレンスの傑作三編を、『ロレンス全集』の決定版ともいえるケンブリッジ版をもとに編む本邦初の書!

 「狐」…狐に魅せられた女の自己喪失の物語。主人公が完全犯罪をねらって男性の殺害を企て る後半のシーンは、雑誌掲載後につけ加えられたものとして有名である。
  「大尉の人形」…愛人の人形を作ったばかりに、その人形ともども数奇な運命をたどること  になるヒロイン、ハネリの運命は……。
 「てんとう虫」…てんとう虫をかたどった指貫から、伯爵夫人の想像力は果てしなく拡がって いく。愛人、そして夫……。旧版では欠落があった原稿が復元された本邦初訳。

感想・レビュー・書評

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  • 3つの中編を収録。「狐」は2人で暮らすオールドミスの片方に愛人ができたことからくる愛憎劇。できすぎたストーリーにややしらける。「大尉の人形」はドイツの上流階級の女が愛人だったイギリス軍人とよりを戻すまでの話。これも都合よすぎる話運びと、意味不明な大尉の言い分に辟易させられる。どちらも失敗作と思う。

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著者プロフィール

D.H.Lawrence.
1885 ~ 1930 年。イギリス出身の作家。
大胆な性表現や文明社会と未開社会の葛藤などを主なテーマに据えた。
イギリスからイタリア、オーストラリア、ニューメキシコ、メキシコと遍歴。
この間に、『アーロンの杖』『カンガルー』『翼ある蛇』などの問題作を
次々と執筆。ローロッパへ戻ってものした『チャタレイ夫人の恋人』が
発禁処分となるなど、文壇の無理解もあり長編の筆を折る。
その他の代表作に『息子と恋人』『虹』『アメリカ古典文学研究』
『アポカリプス論』など多数。

「2015年 『ユーカリ林の少年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

D.H.ロレンスの作品

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