兵士たちの連合赤軍

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著者 : 植垣康博
  • 彩流社 (2001年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882026990

兵士たちの連合赤軍の感想・レビュー・書評

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  • 連合赤軍の必読書。筆者は赤軍派議長の塩見孝也とは犬猿の仲らしいが、赤軍派と連合赤軍は違う体質であって、区別すべきだと思う。この辺りは重信房子氏が的確に指摘している。
    ともあれ、植垣氏の筆致の緻密さには驚嘆する。パトリシア スタインホフの「死へのイデオロギー」と共に連赤の必読書。

  • これまで読んだ中で、最も怖いサイコホラー。しかも、それが実話というのだから、更に怖い。これを読めば、若気の至りで傾いた左翼思想を、ものの見事に修正出来ます。

  • 迷ったけれど、読み物として面白いので登録。

    この本、というより、作者は貴重だと思う。
    坂口、永田は幹部なので、著作を読むと、出てくる言葉は反省の弁である。兵士、総括される側は被害者で、ただ恐怖政治にひきずられて従っていたかのように見える。
    もちろんそういう意味もあったのだろうけど、だったらどうして逃げなかったのか、逃げた人が警察に行かなかったのか。
    これを読むと、兵士の側の気持ち、本気で森を尊敬していたこと、総括に限らず、あの時代の死というものを「仕方なかった」と思っていたことがわかる。幹部が彼らを言いくるめていただけではなかったのである。
    ただ、作者は実務のリーダーで、裁判でも統一後半側に残るなど、精神的にも強靭だった、ということは前提にしなければならないと思う。
    警察でさえ無理だと言って断念した雪山登山、軽装の素人による「不屈のラッセル」の先導は彼だったのである。
    植垣のこの強さ、実務面の優秀さは、弁はたつが実際の行動では頼りにならない森と対照的である。

    また、連合赤軍について、またリーダーの森について、赤軍側から語れる人物は彼しかいない。
    彼は別のインタビューで、森、永田、坂口、吉野などについて語っているけれど、率直で、悪口にとれることを言っても愛情があるというか、妙に憎めない。
    (坂口を、やることが裏目に出る人、と言っていて、笑ってしまった……。そして、永田を、天然で、かわいい女性だと思っているふうもある。)
    被害者にも加害者にもならないでいる、というのも、意志があってやっているのだと思う。卑屈でもなく尊大でもない。彼が生き残れたのはこのキャラクターのおかげでもあると思う。

    ある意味、植垣はこの事件全体の救いだ。
    連合赤軍について知りたい人は、幹部の著作とともに、ぜひこれを読んでもらいたいと思う。

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兵士たちの連合赤軍の作品紹介

刑期満了で27年ぶりに出獄した連合赤軍事件の渦中にいた当事者が獄中で綴った壮絶な青春の記録の新装版!——「50年後、この本は教科書に載るだろう。忘れてならない日本の歴史的大事件として。又、若者たちが何故あそこまで思いつめ、突っ走り、自滅していったのか。その謎を解きあかしてくれる本として。それにしても不思議な本だ。年を経るごとにこの本は輝きを増し、説得力を増してくる。僕はこの本を三度読んだが、読むたびに新たな感動がある。新たに教えられることがある。初めは、陰惨な「仲間殺し」の事件としか思えなかったものが、もっと別の角度から見られるようになった。「仲間殺し」から目を逸らす訳ではないが、そこに至るまでの革命党派や日本の情況、その中で普通の若者たちが全共闘に入り、革命家になってゆく。そういう「時代」の突出した物語として読んでいた。」(鈴木邦男)

兵士たちの連合赤軍はこんな本です

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