本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (77ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882027812
作品紹介・あらすじ
「レンブラントのどの作品にも、人間の手の温かさが残っている」。20世紀フランスを代表する美術史家アンリ・フォシヨンが挑む骨太エッセイ! 図版60点。●杉本秀太郎氏推薦——これはレンブラント頌の名品である。
「本書は、フォシヨン51歳のときのものである。緻密な方法論『形の生命』(1934年)と、代表的著作『西洋の芸術——ロマネスク・ゴシック』(1938年)との間に出版された唯一の本である。執筆と出版の経緯は詳らかでないが、一気に書き下ろされたものであろうことは、単に小冊子だからというだけでなく、文章の勢い、改行の少なさ、注の不在からも推察される(改行はわずか6箇所)。
本書の価値が、レンブラント研究の現状に照らしてどうこう、というところにないことは明白だと思う。この小冊子を手がかりに、レンブラントの世界へさらに深く導かれ、同時に、フォシヨンの骨太、かつ鋭い見方を味わってもらえれば、訳者としては幸せである」(「訳者あとがき」より)