村上春樹とネコの話

著者 :
  • 彩流社
3.20
  • (1)
  • (1)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882028888

作品紹介・あらすじ

ネコだけが知る「村上ワールド」のからくりとは何か? 80年代から先駆的に村上文学を論じてきた著者が、「ネコ」という視点から村上作品群をミステリーのように解読。「ネコ派文学」の魅力の核心に迫る。著者による写真付き

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • -『羊』『ねじまき鳥』『カフカ』は、村上春樹のネコをめぐる三大小説である-

    村上春樹は「究極的には男の子にしかわからない」と言われたことがある。この本を読んでいたらその理由がちょっと見えた気がする。村上春樹の小説の主人公は生物学的には「男」だけど、「ネコ=女的なもの」をしっかりと抱えていて、でもそれは表面化しないし、その不自然さからか、世界に居場所がない。そして、居場所を求めて冒険にでる・・・。これをより実感できるのは肉体的には男子の両性具有者なのかも。
    え~、この本そのものは、文学部や藝術大学の学食での会話を楽しめる人におススメ。

  • 数多くの猫とガールフレンドの記憶だけを残して、時は静かにそして休むことなく流れ去っていく。

  • 色気について考えました。そんな記述はどこにもないけど。

  • ネコと村上春樹。おもしろい視点で
    書かれた本で楽しかった。

    海辺のカフカを読んだ後だったので
    なおさらおもしろかった。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

評論家、詩人。ランボー、村上春樹論等で活躍。2009年『ランボーとアフリカの8枚の写真』など一連の紀行により藤村記念歴程賞受賞。
『ゆるゆる人生の歩き方 金子光晴の名言から』(言視舎) 『テロの文学史』(太田出版)ほか著書多数。

「2020年 『笑う桐野夏生 悪を書く作家群』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴村和成の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×