童謡詩人金子みすゞの生涯

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著者 : 矢崎節夫
  • JULA出版局 (1993年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882840855

童謡詩人金子みすゞの生涯の感想・レビュー・書評

  • 金子テルさん。

    みすゞさんと出逢ったのは
    約20年前。
    今でも大好きな女性です。

    今では殆どの方々がご存知なみすゞさんですが、明治生まれでお勉強も良く出来て、いつまでも透き通った心、生死一如の眼を持ち、短い時間で数多くの優しい詩が作られ、今でも小さな子から、私たちと沢山の心に残っているのではないでしょうか。

    そんなみすゞさんを“若き童謡詩人の中の巨星”とまで言われた方ですが、とても悲しくて切ない生涯を送られています。

    大学時代にみすゞさんの“大漁”を読んで衝撃を受け、もっと読みたい!との熱い気持ちから16年もの探索の末、みすゞさんの遺稿を発見し、512編の童謡詩を再び世に送りだした矢崎節夫さんによる本です。

    この本からは、矢崎先生の熱意、正輔さん(実弟)への愛と思いやり。

    そして
    ふさえさん(お嬢様)への深い愛情。

    人として、女性としてみすゞさんの
    芯の強さや不器用ながらも頑なさ。

    初めて読んだ際には年上のみすゞさんに憧れ、みすゞさんの最期の年齢を超えた今でも生きる価値観はいつも同じ。

    ただただ共感。

    悲しい最期は切なくて涙が出ます。

    これからも沢山の方々が、みすゞさんに共感し、作品に感動し、勇気を貰う人がますます、広く伝わっていく事を望みます。

    この本を読み返すたびに初心に戻る事ができる私の愛蔵書です。

  • 『日本童謡集』にあった金子みすずの「大漁」の詩に大きな衝撃を受け、それ以後20年近くみすずの詩を追い求めてきた詩人矢崎節夫さんが、みすずの弟に巡り会い、弟が大事にもっていた3冊の詩集等を『金子みすず全集』として世に知らせたあと、さらにみすずの周辺の人々への聞き書きを経て書き上げたみすずの伝記である。そこで大きな役割を果たしたのは、弟である上山正祐氏の日記抄である。ぼくたちは本書によって、みすずがどのような家庭で育ち、どのような教育を受けて育ち、結婚後子どもをもうけたにもかかわらず、なぜ自死という道を選ばなくてはならなかったのかということを知ることができる。弟は生まれてすぐ叔母の家に養子としてもらわれていったから、みすずとはいとこ同士だと思っていて、すばらしい詩を雑誌に投稿する姉にあこがれ恋心ももっていたと思ったが、本書を読めばそうであることがわかる。
    一方、みすずに性病をうつし、みすずが生き甲斐としていた娘のふさえまでも奪おうとした元夫の宮崎氏は、みすずファンには憎くてたまらない男であろうが、矢崎さんはその母との関係、かれの生育歴を描き、一概に非難しはしない。お互いあまりに育ちが違いすぎたのである。離婚というのはどちらかが一方的に悪いわけでないのだから。

  • 著者の矢野さんが学生時代にみすゞの「大漁」に衝撃をうけ、金子みすゞ探しをして16年、彼女の弟正祐さんに会えた。そのあとみすゞの生涯を親せき、友人からの言葉をもとに語ったもの。

  • 金子みすゞ様の産まれより・・・あえて哀しみはここに表わしません。

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童謡詩人金子みすゞの生涯はこんな本です

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