本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882842866
感想・レビュー・書評
-
あの「こだまでしょうか」で一躍有名になりました、金子 みすずの詩集です。
日本という小さな島国のさらに小さな仙崎という島で生まれ育った、ひとりの少女の小さくて大きい
世界の隅々をつづったみずみずしい言葉が胸に響く詩集だと思います。
中でもわたしが好きなのは、「蜂と神さま」「さみしい王女」「日の光」「わたしと小鳥と鈴と」
「明るいほうへ」などなどあげればきりがありません。
最後に少女の透明なまなざしを感じて大好きな「不思議」という詩を紹介します。
不思議
わたしは不思議でたまらない、
黒い雨からふる雨が、
銀にひかっていることが。
わたしは不思議でたまらない、
青い桑の葉たべている、
蚕が白くなることが。
わたしは不思議でたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。
わたしは不思議でたまらない、
誰にきいても笑ってて、
あたりまえだ、ということが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「時のお爺さん」「夏の宵」「ひよどり越」「さみしい王女」「林檎畑」「落葉のカルタ」「井戸ばたで」「去年」「私と小鳥と鈴と」「向日葵」が好きですね。図書館で借りたのだけれど、手元に残しておきたい。購入しようかなぁ。。。いつでも、この世界に飛んで行けるように。
全3件中 1 - 3件を表示