悦楽園 (ふしぎ文学館)

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著者 : 皆川博子
  • 出版芸術社 (1994年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882930860

悦楽園 (ふしぎ文学館)の感想・レビュー・書評

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  • 皆川博子を読もう第三弾。
    これまで読んだ二作よりも濃かった・・・。
    特に、主人公が最後雄豚に獣姦される「獣舎のスキャット」はやばい。
    主人公の弟が入れられていた少年院で、女性がいないから情操教育のために飼われていた豚を犯していたという噂を聞いて、弟とその彼女の前でその話を暴露してやろうとする姉。その姉が最終的には獣舎にぶち込まれてオス豚に犯されるというすごい話。
    衝撃的すぎてラストシーンだけ3回読んだ。

    その他の話も想像もつかない角度からラストシーンがやってきます。
    読んでいると、この人の世界に絡めとられて帰って来られなくなりそう。
    耽美で退廃的なものが好きな人におすすめの作家さんです。

  • 2015/01/08/Thu.〜02/18/Wed.

  • 「獣舎のスキャット」、「蜜の犬」など、名作が揃っている。
    私が好きな博子先生の作品がつめ込まれている。
    博子先生の短編はいつも素晴らしい。

  • 目が上滑りしてしまい、あまりちゃんと読めなかった。
    ここまで業の深さ、醜さ、哀しさを書き切る人とは
    どういう人生を送ってきたのかと思ったりした。

  • 劇薬小説として名高い「獣舎のスキャット」収録の、犯罪系ホラー小説。
    全体的に、重苦しい人物心理と陰鬱な人間関係が共通した特徴。欲や愛憎といった人間の業を綺麗に繕うことなく描く上に、内容における背徳感が半端ない。読書に「泣きました」とか「爽やかな読後感」とか求めてる人には一ミリもオススメできない。ひねくれ者の私には、結構グッときた。

    1.まどろみの檻
    火葬場を見つめる女性の視線に惑わされた男性教師にまつわる掌編。一瞬見かけたその表情に、憑かれたように嵌っていく男がヤバい。

    2.疫病船
    母への殺人未遂で逮捕された中年女性の動機は、彼女の家族が体験した戦時の地獄と繋がっていた…。この本で一番心にのしかかった話。物語の鍵である「船」での出来事の描写が、とにかく恐ろしい。

    3,水底の祈り
    こちらも戦時中の闇を扱ったミステリー。情勢に翻弄されるしかない村社会の残酷さや、強制徴用「した者」と「された者」とによる憎しみの連鎖が印象的。

    4.風狩り人
    離婚した家族と夫の後妻とその家族、という、ドロつかない筈のない人物たちによる愛憎劇。「女性の愛」の持つ恐ろしさを知りたければぜひ読んでおきたい。

    5.聖夜
    とにかく、電話口での伯母の粘着質な小言がリアルで嫌過ぎる。あの粘っこい嫌さはは小林泰三先生の著作に匹敵。

    6.獣舎のスキャット
    確かに後味の悪さは抜群だが、「隣の家の少女」などと比べて「二度と開きたくない」感が薄いのは、地獄に堕ちる主人公にそれだけの理由と資質があるからか。背徳的なエロスという点では非常にハイレベルな作品。

    7.蜜の犬
    タイトル通り、隷従と飼育という背徳要素ガンガンな作品。取り柄のない人並みの男が堕ちていく姿が少し美しくもあり。

    8.反聖域
    義理の姉妹同士の憎み合いを描いた、やや幻想的な作品。印象薄め。

    9紅い弔旗
    演劇に賭けた男女が、徐々に社会の端へ押し出されゆく中でそれでも足掻く様。この世界における性への奔放さが背徳的に魅力的。

    10.悦楽園
    野獣同然に檻で飼われ続ける女、その理由は…。完全に脳が壊れた主人公の「読者には普通に見える言動」が他人にまるで通じない様と、そこに至った顛末が「仄めかされる」だけの余韻ある結末に、くらくらした。

  • (2010/02/21購入)(2010/**/**読了)

    裏表紙の消費税表示が3%だった…。店員が5%に計算し直してくれた。手間をかけさせてすまん。

  • この中の『獣舎のスキャット』が有名らしいからと読んでみた本。


    ちょっとヤな感じの短編集。
    ヤな感じにも色々あるが、この短編集はわりと
    人物像がヤな感じだったりするタイプで、イライライライラしながら読み
    え”〜あ”〜そうするのか、ふーんという。打撃は少ない方だと思うが……

  • ミステリー短編集。どれもこれもショッキングだけど、大好きです。

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