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- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882932659
感想・レビュー・書評
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高校時代、夢中になって文庫本で読みました。いまでも、その文庫本は手元にありますが、さすがにカバーも色あせ、中の頁も茶色く変色・・・。
本書は、仁木悦子没後25年にして、作品がハード本で再度出版された嬉しい企画。
仁木兄妹凸凹コンビに続く、この三影潤シリーズも魅力的な作品。
本書には、「くれないの文字」「夢魔の爪」「どこかの一隅で」「暗緑の時代」「アイボリーの手帖」「緋の記憶」「数列と人魚」が所収されています。 -
仁木悦子といえば『猫は知っていた』ほかの仁木兄弟シリーズが有名ですが、私はこちらの三影潤のシリーズの方が面白いと思う。仁木悦子の本を読んで驚くことは、いま読んでも文体が古くないこと。それは時代背景とか名称とか(桐影秘密探偵社……)はしょうがないにしても、おおがかりなところがなく、文章が端正。何十年か経て読んでも十分に耐え得るあたり、彼女の文章力が窺えます。謎解きがメインですが、ハードボイルドの探偵ものの要素もあり、面白いシリーズです。復刊してくれた出版社にありがとうと言いたい。
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