葉虫―小檜山賢二写真集 Leaf Beetles:Micro Presence〈2〉
- 出版芸術社 (2011年7月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882934073
感想・レビュー・書評
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前著『象虫』に続くマイクロプレゼンツ第二弾.マイクロプレゼンツ(マイクロフォトコラージュ)とは要するに深度合成なんだけど,そこに人の手も入れてる技法とのこと.
“我々は自分の基準で我々をとりまくリアル世界を認識している。しかし地球上には人類以外の生物が沢山生活している。それらの生物たちは、彼らなりの基準でリアル世界を認識しているのだろう。地球上には人類が認識できない無数の世界が存在している。つまり認識された現実を基準とすれば、地球上には無限の異なる世界があり、その一つを人類が認識しているにすぎないのだと考えることもできる。”(P.2)とは面白い考え方だ,確かにその通りだ.
ゾウムシに引き続き,甲虫界ではマイナー人気のハムシである.虫好きな人たちを「虫屋」と呼ぶが,その中でも「蝶屋」「トンボ屋」などと分化している.しかし「甲虫屋」はさらに「オサ屋」「カミキリ屋」「クワガタ屋」などと分類されるらしい.蝶屋など一種ではなく複数種類があるのかというと,蝶に比べ甲虫はその種類や分類が多く「甲虫屋」では抱えきれないからだそうだ.
ウシヅラハムシやカメノコハムシはいいなぁ.私の認識では,庭のタカサゴユリ食べてるユリグビナガハムシくらいしか知らない.それでも,いわゆる「虫」程度にしか認識していない,よく見る甲虫はハムシなのだろうと思い返してみる.
俗称“トゲトゲ”なトゲハムシに,俗称“トゲナシトゲトゲ”のヒラタハムシ,俗称“トゲアリトゲナシトゲトゲ”のベニモントゲホソヒラタハムシなど,昆虫の和名の付け方は実に面白い,最初にトゲありが命名されて,後になってトゲのないのが近似種ということがわかりトゲに分類されるということが起こるかららしい,もしヒラタが先に命名されていたらトゲありはトゲヒラタハムシとでも命名されていたのだろうか? というのが面白い.○○モドキダマシとかわけわかんない名前が付いちゃっている虫がいるもんね(いるんかな?)
ハムシの甲虫内での分化は比較的最近で1億5千万年前ジュラ紀だそうな,ちょうど植物の中に被子植物ができて爆発的に増えだしたのと時を同じくしているらしく,食葉性甲虫の分類としてはカミキリやハムシ,ゾウムシなど少ないらしい.もちろんその中の分化はすごいのだが. -
小4長男が購入してきた「葉虫」の電子顕微鏡写真集。ピントがあっている複数の写真をつぎはぎして昆虫全体の姿を構成する「マイクロプレゼンス」という技法を用いて作成されている。造形の異様さと色彩の鮮やかさに感嘆する。印刷もまたよろし。スーパーカーやロボットアニメが好きだった子ども時代の感性が戻る。著者はNTT勤務のサラリーマン研究者。撮影機材の紹介も面白い。同シリーズの「ゾウムシ」を購入するように息子に指示した。
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本屋で立ち読みしたらすごい面白かった!ぜひ欲しいです
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鮮明過ぎてゲロゲロゲー。
ページをめくりながら「うぇー」「ぃやー」「無理無理」と思わずつぶやいちゃう。
でもでもでもでも…
次のページが気になっちゃう。 -
「象虫」に続く、マイクロプレゼンス第二段!これも来てますよ!
見とれますねぇ。うっとり。
やはり虫嫌いな方には全くおすすめ出来ません。