将棋棋士の名言100: 勝負師たちの覚悟・戦略・思考

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  • 出版芸術社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882934363

感想・レビュー・書評

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  • 将棋観戦記者として一部で有名な後藤元気氏の書籍ということで購入。タイトルは何やら立派であるが、ご本人が前書きで自身が聞いた言葉もあれば著書・インタビューからの引用もあり「信憑性に差はある」としても「その棋士らしさがでているかに重きをおいた」とあるし、「本意でない言葉、解釈については甘んじてお叱りを受け、ご要望があれば一席設けさせていただきたい」とあるように、あくまでも軽く読める内容。本格的な読書体制には入りきれない新年に相応しい選択とも言える。

    将棋関連ブログをいろいろとチェックはしているがその中でも秀逸なのが渡辺竜王のものとその奥さんの「妻の小言」で、実は特にその「妻の小言」の中にかなり頻繁に後藤氏は登場してくる。そんな理由は個人的には後藤元気氏の名前は比較的親しみをいだいていたので新刊にその名を発見しつい手に取ったというわけだ。

    そんあブログを読みつつ竜王一家は随分と観戦記者と仲が良いのだなあ、と漠然と読んでいたのだが本書を読んで疑問が氷解した。後藤氏もかつては棋士を目指した奨励会員で、実は渡辺竜王の同門の兄弟子であったのだ。なるほど道理で仲が良いはずだ。と、いう訳で本書でも幾つか渡辺竜王の素顔を表す一言が紹介されている。

    竜王は天然のようで将棋以外は本当に常識に欠ける逸話が多いのだが、その中の一つがこれだ。寿司屋で頼むネタの名前が判らないので、苦心の手が同行の後藤氏の注文を聞き「同じのをサビ抜きで」というものだ。先後同型とでもいうのであろうか。

    だが竜王の本当の「天然」さを紹介するのは何と言っても「妻の小言」だ。年明け早々のブログにはこういうものが紹介されていた。

    旦那「今年の年賀状、へびの絵が多いね。あぁ、あれか。辰年だからか」

    流石に干支を知らないと奥さんにバカにされている竜王だけある見事な一言である。将棋の名言集の紹介が完全に路線を外れてしまい、渡辺竜王の天然ボケ特集になってしまった。申し訳ない。出来れば兄弟子としての立場から今度は「渡辺明迷言集」を発刊して貰いたいものだ。

  • 将棋をやらない人にとって、面白味のある話はない気がした。
    プロ棋士をある程度知っていて、そのうえでこの人がこんなことを言ったのかと
    面白がる本。
    ちなみに、一瞬で読み終わり、どこかしらで聞いたことのある言葉が半分程度はあった。

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