皆川博子コレクション6鶴屋南北冥府巡

著者 :
制作 : 日下 三蔵 
  • 出版芸術社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882934639

感想・レビュー・書評

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  • 「鶴屋南北冥府巡」「二人阿国」の長編二編と、短編やエッセイを収録したコレクション第6弾。どれも芸能に魅せられた人々の物語、というのが共通点でしょうか。そして当時の時代の風俗等も興味深く読めました。
    中でも「二人阿国」が好きだなあ。出雲の阿国は知ってはいたけれど、ここまでの背景事情は知らなかったし。かなり印象が変わりました。決して楽な道ではないのに芸に生きるお国と、お国に魅せられつつ対抗するお丹の戦いとも呼べるような生き様が凄まじく。結末は意外な感じがあったのだけれど、幕引きとしてはとても印象的でした。

著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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