星へ行く船シリーズ3カレンダー・ガール

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  • 出版芸術社
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本棚登録 : 220
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882934936

作品紹介・あらすじ

続々ランキング入り!

ツイッターでも大反響の新井素子の人気シリーズ。

ますますパワーアップした、第3巻!


新婚旅行へ旅立った水沢所長と麻子さん。
麻子さんが誘拐されたとの知らせが入り、2人が乗る宇宙船を慌てて追いかけたあゆみと太一郎。着いてみると、今度はスペース・ジャック!?表題作ほか、書き下ろし短編「熊谷正浩は〝おもし〟」、新あとがきを併録。

感想・レビュー・書評

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  • 星へ行く船の3作目

    素子お母さんに、人生について色々指摘された感がちらほらとありました。や、凄く良い意味でね!

    でも流れとしては、相変わらずのドタバタで(笑)
    ドタバタしてるんだけど、良い言葉も散りばめられてて…好きですわ

  • 誘拐にスペースジャックと盛りだくさんですが、全体に軽やかにテンポよく進んて行きます。
    今作では、かつてのあゆみ(主人公)を思わせる無鉄砲な少女まりかが登場し、あゆみってちょっと齢より子供っぽい感じが今までしてたんだけど、あぁ主人公も成長してるんだなぁと感じさせます。
    動物愛護や仕事への取り組み方等、深いテーマが話に織り込まれていますが、流れに沿って堅苦しくなく読ませる力量は大したものですね。

    「要するに、仕事に“たかが”がつくか否かっていうの、その人がどれ程真剣にその仕事をやっているかっていう問題だと思うの」―麻子さんのこの言葉に胸を突かれた。

  • 今回はスペースジャックされた宇宙船でのドタバタ劇

    新婚麻子さんと昔のあゆみちゃんそっくりな女の子まりかがメイン

    私も登場人物たちと同じくまりかちゃんの青い言動にジタバタ笑

    女子中高生向けの作品だけど親子の絆だったり人間のエゴも書かれていてなかなか深い・・・

  • 荒唐無稽なストーリーがテンポよく展開される。誘拐事件あり、宇宙船の乗っ取りあり、動物愛護や恋愛まで、面白いこと満載! 終始軽いのだが、このシリーズは軽くテンポよくなのがいいところなので、今回も楽しめた。高校生の時に読んだ時と異なるのは自分の立場だ。当時は森村あゆみなどの登場人物に近いところで共感していたが、今では近藤まりかの親の行動に共感した。本作で親子関係について語られるところは、数少ないシリアスなところ。ここで意外な共感ができた。

  • 太一郎さんのやきもきしている感じがたまらない。今となってはすごーく年下の主人公たちがかわいくてたまらないかんじ。

  • ええと、ですね。

    このお話、執筆された当時もすごく好きでしたが、読み返して思うのは。

    毛皮や洋服の大手メーカー、近藤商会。そこが売り出した毛皮のコレクションモデルを務める少女が誘拐された?

    その現場は、主人公のあゆみ達の上司、水沢と、新妻になった麻子さんがハネムーンに向かう宇宙船の中。無関係なはずの麻子失踪を受けて事件が動き出す…!

    というお話なのですが…。

    新井素子という作家様は、大人らしい大人と、ティーンらしいティーンを、きちんと書きたい作家様なんだなと思いました。

    それは、悪役に至るまで。
    あまりに凶悪な人間はいなくて。

    それは、スピンオフの熊さんが主人公のお話を読んでもよく感じられて。今回のスピンオフ、私は大好きだったのですが…。

    その時の年齢らしく生きる人…というのを、丁寧に書きたい方なんだと思います。

    どこららへんが?

    それは、このチャーミングなSFを、ご自身でお読みになってくださいませ。

  • 完全版

    嬉しい書き下ろしは「熊谷正浩は”おもし”」

  • "「太一郎さん、あとお願いっ!」
    「お、お願いっておい」
    太一郎さんもおしのけて、まりかちゃんと並び、桜木氏をおいかける。
    「お姉さん、とめないで」
    「誰がとめるもんですか。まだ残ってるもの」
    「え?」
    「おっかけてつかまえてひっぱたいてかみついて」
    「そうよね。お姉さんっ!」
    ひしっ。まりかちゃん、あたしの右手を握りしめ。
    「けとばしてはりたおしてつねってぶんなぐって」
    「とにかくしばきだおすのよっ!」"[p.246]

  • 世間知らず娘の暴走劇って言ってしまえばそれまでですが、扱っているテーマは結構重いですよね。物語のなかではみんな納得してしまいますが、このオチに納得できない人はある程度はいるかもしれません。
    しかし、中盤あたりで物語が転がり始めると、一気に読んでしまいますね。

  • いや〜懐かしい!楽しい!嬉しい!
    いろいろ、たくさん覚えていました。
    太一郎さんの科白にキュンキュンです。

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著者プロフィール

1977年「わたしの中の・・・・・・」が奇想天外新人賞佳作に入賞し、デビュー。以後『いつか猫になる日まで』『結婚物語』『ひとめあなたに・・・』『おしまいの日』などを発表。1999年に発表した『チグリスとユーフラテス』が第20回日本SF大賞を受賞。

「2022年 『絶対猫から動かない 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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