星へ行く船シリーズ5そして、星へ行く船

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  • 出版芸術社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882934950

感想・レビュー・書評

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    読了:2017/5/27

    すごくあっさりと読み終わった。言葉遣いが軽いわりに、登場人物たちみんな、自分の心情を全て口に出して長々長々喋り続けるところが苦手だった。特に太一郎さんがあゆみに対する心情を全部中谷君に喋っちゃったら、せっかくの太一郎さんの性格付けも、意味がなくなってしまうだろうに。そこは少女漫画だから口に出して言ってくれないと女の子の好みにそぐわないのだろうけれど・・・。

    あと、「αだより」の関口さんが言う、
    「能力がないならないでいいんです。それはどうしようもないことですから。でも、僕たちの時間を取るのは、以後、やめてくださいね」
    「……!……!」
    「はい、いくらでも口ごもってください、僕の時間を取らない限り、別に僕はそれを気にしませんから」
    謙譲の美徳ってやつがなく、自己主張したやつが勝ち、人への思いやりなどより自分に能力があることを率先して示さない人間には無能力者としての扱いしかしない、そういう世界での会話そのもので、ぐさっときた。

  • 完全版

    嬉しい書き下ろしはなんとのαでのバタカップ♪
    「バタカップの幸福」なんともなごむわぁ

  • 「星へ行く船」シリーズの完結編。前作で憧れの女性レイディと再会を果たしたあゆみが、自身の特殊な能力を知り、傷つきながらも過去と未来を見つめなおす物語だ。
    一番最初に刊行されたのは、なんと1987年。だから、近未来が舞台であるのにスティックのりが登場したり、太一郎の言動がやたらに亭主関白風なノリであったりする。
    ジュブナイル小説、ということもあって、やたらに夢があり、みんな気持ちがまっすぐで甘い部分があるのだけれど、そういうのもひっくるめていい話だなぁ、と思った。
    読み終えた後、優しい気持ちになる。

著者プロフィール

1977年「わたしの中の・・・・・・」が奇想天外新人賞佳作に入賞し、デビュー。以後『いつか猫になる日まで』『結婚物語』『ひとめあなたに・・・』『おしまいの日』などを発表。1999年に発表した『チグリスとユーフラテス』が第20回日本SF大賞を受賞。

「2022年 『絶対猫から動かない 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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