西洋美術101鑑賞ガイドブック

制作 : 神林 恒道  新関 伸也 
  • 三元社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883032297

作品紹介・あらすじ

肩ひじ張らずに、まず「見る」ことから始めましょう。これが芸術鑑賞の第一歩です。面白いと感じたら、なぜかと思います。これにこたえるレシピが、本書の作品解説です。「なにが描かれているのか」「その見どころ」「その位置づけ」というふうに、段階を追って味わいが深まります。

感想・レビュー・書評

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  • 西洋美術の先史時代から、現代までの選ばれし名作101選が掲載された美術ガイド本。

    「何が描かれているか」「作品の見どころ」「美術の歴史の中での位置付け」の3つのポイントで、各作品、見開きで書かれている。

    難しい専門用語も少なく、ビギナーでも読みやすい内容になっている印象。

    古代の洞窟壁画から始まり、ミロのヴィーナスなどの彫刻、中世の大聖堂などの建築、そして、ルネサンス・バロック・近代の名画たち。
    作品のジャンルも多岐にわたる。

    基本的には時代の流れに合わせて進行しているため、絵画の傾向の変遷なども理解しやすかった。
    宗教画を始めとした古典的・写実的な描写法が一般的だった時代から変遷を重ね、抽象画が人々に愛されるようになったのは、美術の中では大きな革命だったんじゃないかな。
    ピカソの「ゲルニカ」なんて、私も子供の頃は魅力が全くわからなかったし、当初、多くの人はあの絵を見て仰天しただろうな。

    後半では、ミロやカンディンスキー、モンドリアン、マティス、シャガール、リキテンシュタイン、アンディーウォーホルなど、絵画とデザインの要素を兼ね揃えたポップな印象の作家の作品が登場し、「アート」の定義が広がっていく様がわかる。
    同じ抽象画家のカンディンスキーとモンドリアンを「対照的」と比較する記述も面白かった。
    →「モンドリアンは冷静で理知的。カンディンスキーの作品はダイナミックで情感的」

    今度、現在開催されているモンドリアン展に行く予定です。じっくり作品を観察してこようと思います。

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