昔なつかしいクリスマス

  • 三元社
3.25
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 24
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883034147

作品紹介・あらすじ

米国ロマン派の寵児アーヴィングと、英国絵本作家の巨匠コールデコットの挿絵がおりなす十九世紀英国の古き良き時代の面影を残す、田舎のクリスマスの光景を描いた名著。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <閲覧スタッフより>
    アーヴィングのクリスマスエッセイとコールデコットの挿絵が巧みにレイアウトされた1冊。序文にあるとおり、文章とイラストの「合体形式」で構成されています。緻密で確かなデッサン力で描かれた挿絵、目次や章のタイトルページなどの装飾も原書のままです。
    --------------------------------------
    所在記号:934.6||アウ
    資料番号:10236063
    --------------------------------------

  • 本書が発売された1800年代前半においても、「懐かしい」と言わしめる、伝統の衰退していくそこはかとない哀しみのようなものは、今も昔も変わらないのだなあと思いつつも、そこに引きずられら過ぎず、イギリスの由緒正しきクリスマスの風景が綴られている。クリスマスは、寒い季節だからこそ、より人の暖かさや慈愛の心が感じられるように思えるが、本書に登場する厳しくも美しい冬と、集う人々の笑顔がとても印象的で、数多く収められている挿画の素晴らしさと相まって、読み終わったあとに何とも言えない、しみじみとした余韻が残る。

  •  英国の19世紀のクリスマスの微笑ましい、温もりがある情景が手に取るようにわかり、良き時代を感じる。私自身の子ども時代のクリスマスのイメージとも近い!それだけに懐かしく感じるのだが、今は変化が激しいのか、子供にとっては今も同じなのか?コーヅデコット氏の挿絵も情緒がある。5つの章は①クリスマス、②クリスマスコーチ、③クリスマス・イヴ、④クリスマス・デイ、⑤クリスマス・ディナーと銘打っている。これだけでも情緒を感じる。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

ワシントン・アーヴィング(Washington Irving)
アメリカのロマン派文壇の大御所ワシントン・アーヴィングは文壇デビュー作の『ニューヨーク史』(1809)においてユーモアや軽妙な諷刺で才気を発揮した後、1815年にイギリスに渡ってからは牧歌的でスケッチ風の物語や神話伝説の独自の世界を描いた短編集『スケッチ・ブック』(1819-1820)で一世を風靡した。また、スペインに舞台を移してからは、旺盛な創作意欲とイスラム文化への傾倒を遺憾なく示した力作『アルハンブラ物語』(1832)に代表される歴史文化の分野でも意欲的に文学活動を展開した。アメリカ帰還後は自らの西部旅行の体験や有用な史料に基づく開拓史的な要素を漂わせる『アストリア』を経て、晩年は念願としていた畢生の作品『ジョージ・ワシントンの生涯』(1855-59)の執筆に没頭してこれを完成した。

「2021年 『ワシントン・アーヴィングのリップ・ヴァン・ウィンクル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ワシントン・アーヴィングの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×