- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883173570
作品紹介・あらすじ
拷問の歴史は「陰の歴史」とも言い換えることができる。本書では、拷問具を中心に、さまざまな拷問について解説する。
感想・レビュー・書評
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拷問とは自白のためだけに行われて来た訳ではない。処刑と一体化し、可能な限り苦しめて殺すためにも行われた。また、見せしめのために大掛かりな拷問を行う事もあった。あるいは、拷問には貴族や一般市民にとっての娯楽という側面もあった。本書には、古今東西行われて来た様々な拷問が紹介されている。中でも、それぞれの目的に対して、"適切な拷問"があるというのが印象的だった。例えば、自白のためには、被害者を殺してはならない、跡は目立たない方が良い、しかし最大限の苦痛を与えなければならない。そのような場合は、車裂き刑の様な派手なものより、睡眠妨害のような拷問が最適だろう。様々な目的を背景に、人間に苦痛をあたえるために、ここまで考えを巡らし、趣向を凝らせるものなのかと、逆に感心させられてしまった。
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全編を通して当時使用された拷問具の紹介だけではなく、当時の宗教的な背景などを交えて、わかりやすく紹介されている。紹介されている拷問具全てに挿絵が付いているわけではなく、解説だけでは想像しづらい拷問具もあった為、画像検索などをするとより楽しめるだろう。個人的に、最後の数ページで紹介されていた拷問を執行する執行人達の話が良かった。
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絵があるのが親切。時代背景ごとに分かれてて読みやすい。
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イラスト付きっていうのがなんとも親切でした。もう少し一つ一つエピソードや拷問の仕方とか詳しかったらもっといい。
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ところどころ絵がついていて、マニアにはたまらないです。自分はよくホラー映画とか見たりするのですが、器具が分からないときはこれを引いて、歴史的な背景を見たりします。なかなか勉強にもなります。」
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それもまた人間
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拷問にも歴史がございます。
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人が人を苦しめる為に何を考え、どう工夫してきたか?学校では教えてもらえない人類の負の歴史。