心が技術に勝った: 雀鬼流学校改革

著者 : 林田明大

• 三五館 (1997年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[thesakuzoさんの感想 · 2016年3月26日]

めちゃくちゃおもしろい
これで櫻井章一のファンになる

[ちまちゃんさんの感想 · 2008年8月24日]

千葉県の中学校の一体育教師である青山先生が、麻雀で20年間無敗の伝説の雀鬼こと桜井章一氏の考え方を取り入れて、学校を変えていく。
剣道で全日本学生選手権ベスト４とう記録をもつ青山先生。彼の夢は強い剣道部を作ること。これでもかと言わんばかりに鍛えても鍛えても、なぜか県大会で優勝することが出来なかった。そんな青山先生が、桜井氏の言葉に感化され、それまでの指導法を変えると剣道部はみるみる強くなっていく。
他にも、青山先生が雀鬼流麻雀クラブを通して、不登校など問題をかかえる生徒を変えたエピソードが書かれている。
勝負事、スポーツ、仕事。これらに技術が欠かせないのは当たり前のことだが、まず「心」ありきなのだろう。
ドラマ「スクールウォーズ」や「フルスイング」の先生が、学校を変えることが出来たのも、生徒や同僚にたいして「心」からぶつかっていった結果だろう。

著者プロフィール

陽明学研究家、 ノンフィクション作家。 1952年、 長崎県島原市生まれ。
実践哲学としての王陽明の思想と、 日本の禅、 ゲーテやＲ・シュタイナーらの思想とを比較融合させた独自の視点による研究で知られる。 その研究成果を94年に 『真説 「陽明学」 入門』 （第一版） として上梓。 以降、 陽明学的な生き方を貫く良師・良書との出会いを糧に、 現代人向けの活きたテキストを数多く手がけている。
著書に 『真説 「伝習録」 入門』、 『財務の教科書』、 『雀鬼と陽明』、 『心が技術に勝った』、 『日本人らしい生き方』、 『陽明学と忠臣蔵』 『イヤな 「仕事」 もニッコリやれる陽明学』 など。 共著に 『「江戸しぐさ」 完全理解』 『少年少女のための 「江戸しぐさ」』 （越川禮子） がある。

「2010年 『山田方谷の思想を巡って』 で使われていた紹介文から引用しています。」