ビジネス書大バカ事典

著者 :
  • 三五館
3.24
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本棚登録 : 412
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883205004

感想・レビュー・書評

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  • これを読んで、家にあるビジネス書や自己啓発本をほとんど捨てた。

  • なんとなく自分自身が成功本に感じていた違和感を言葉に起こして、どストレートに書いていた本でした。
    「おうるああ」の部分で、あ、この人面白いと感じ最後まで楽しみながら読めました。
    ベストセラー読みしていたが、なんとなく違うと感じた人にはかなりオススメ

  • 感想
    論語読みの論語知らずになるな。成功の要因など事後的に作られたもの。それを再現するのはもはや不可能。ビジネス書にも気持ちを上げる作用はある。

  • 「ビジネス書を求める人はカツラを求めるハゲ」とし、100冊程度をこき下ろす書評集。そんな著者でも経営者の自伝は読む価値があるとしているのが興味深い。その他『思考は現実化する』『7つの習慣』『人動かす』の3冊は別格として評価。各書に対して結構細かくツッコミが入っているので、かなりクドイ内容ではあるのだが「成功には法則も再現性もない」「人生は成功や失敗の上位にある」という8章が著者の言いたいことだろう。それでも「本を読んで(手っ取り早く)成功したい」という人間の欲望は根深いものがあるので、類書が量産されていく。出版社も儲かるのでビジネス本は中々否定はし難いだろうし、そういう意味では貴重な一冊ではある。

  • 普段は、タイトルにバカがつく本は読まないが、この著者の本は本音で書かれているのが面白くて時々読んでいる。内容は約10年前のビジネス書について。書評というよりも批評という感じ。前半はビジネス書モドキの本、後半はまともなビジネス書について、著者の考えを記す。 モドキ本は、儲かる、成功するなどのわかりやすいタイトルで、中身のない本を買わせる目的で書いたものが多い。怪しいルールを紹介したり、論理が矛盾していたり、著者の成功体験の押し付けも多く、解ったような解らないような主張もあったりする。読む価値のない本も多い。
    一方で、優れた経営者による自叙伝は読む価値がある。 彼らは成功という言葉を口にしない。目の前の仕事に集中する。その結果がどうであれ気にしない。そういう態度が大事だと言うことだ。 目の前の金儲けを成功と捉えるのではなく、優れた経営者の生き方、考え方を学べる本が最高のビジネス書ではないかと著者は考えている。
    読んでみて、自分もビジネス書で感じていたことを代弁してくれているようで面白かったけれど、ビジネス本、自己啓発書というのは、先がある現役世代に向けたもので、著者のように退職してしまった人には、そもそも参考にならないかもしれない。 とは言え変なノウハウは指摘しておくべきだし、明らかに読む価値のない本は、明確にしておくべきだと思う。 自分もこの本の中の何冊か読んだが、経営者の自伝の方が参考になると思った。 ちなみに著者が推奨していた稲盛さんは、自分の高校大学の先輩であり、著者に生き方を褒められて、何だか自分のことのように気持ちが良かった。彼の本をまた読みたくなった。ビジネスには、褒め言葉が有効だ。

  • 目次だけ読んで十分意図が分かる。

  • 苫米地も紹介されているが、やはりこの人はすごい人のようだ。
    なぜ売れ続けているのか不思議。
    本田健、本田直之、勝間、神田等、いわゆる成功本系の人は
    ほとんど否定されているのも面白い。

    肯定しているのは7つの習慣くらいか。
    ナポレオンヒルとカーネギーもまだましらしい。

    それよりも読むのなら、本当の成功者の人(松下、本田、京セラの人等)の
    本を読め、と言っている。
    意外なのは内田樹のファンだということだった。

  • ビジネス書にいろんな考え方や、著者によっても本によってレベルがまたまちなのもあるので、突っ込みたい部分があるのは、わかる。ただ、この著者の書き方、考え方が極端、というか本書を書くために読んだ、ビジネス書もどき本の端々を論って満足してるだけ。ビジネス書を読むにあたり、自分の価値観を持つ!そりゃ、当たり前だろ。

  • 単なる悪口なので、大して読む価値はないが、最後の名経営者の著書のリストは参照の価値があるかも

  • まとめ本だからもともと期待は低かったけど、それを下回る面白くなさ。
    作者に評価の軸がなく、とりあえず目についたところを批判しているだけである。
    だから本に美しさ・深さが出ない。その足りないものを下品さで補おうと逃げているのも残念で悲しい。
    批判しても面白い人にはやはり理想があり軸がある。
    気に食わないという愚痴には付き合ってくれる本にはなっているのかも。

    同じ題材でも上手い人が書いたならばもっと面白いんだろうな。

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著者プロフィール

1947年大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒業。洋書輸入会社に入社したが2006年に退社、執筆活動に専念。「ふつうの人」の立場から「自分」が生きていくことの意味を問いつづけ、『まれに見るバカ』(洋泉社・新書y)で話題に。その後も『アマチュア論。』(ミシマ社)、『会社員の父から息子へ』(ちくま新書)、『定年後のリアル』(草思社文庫)など著書多数。

「2017年 『ウソつきの国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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