教授とミミズのエコ生活

著者 :
  • 三五館
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本棚登録 : 61
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883205516

感想・レビュー・書評

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  • 好きなように解釈して、作戦を立てて、それを試していく、自由にミミズコンポスト楽しんでいる感じがとてもよかった!!

    腸のことから、ミミズに繋がって、ミミズのコンポスト、やってみたいなぁと思ったのをきっかけに手に取ってみたのですが、、

    教授とミミズのエコ生活、、とくると、なんともまぁ真面目な話なのかなあと思ったけど、カバーデザインは全体的にピンクで♥マークもあるし、なんなんだ、、と最初から違和感も感じつつ読んでみた。

    たしかに、アカデミックな言葉遣いも感じたけど、著者の性癖を交えながら、ミミズへの愛を語りつつ、ミミズコンポストについても知識がつく、面白い本でして。論文のようなお堅い本なのかなぁと思っていたけど、そうじゃない。

  • ふとミミズとの見分け方の一つ、シマミミズの腹は白い!
    うちのミミズも確かに白かった。

  • 過剰さが何といっても持ち味です〜

  • この人の論理学者としての業績は称賛に値する、ただ、この本一冊とってみて面白いかと言われれば、筆致に多少の拙さと、異常者かつエリートという立場に対するやや過剰な自尊心とが感じ取られ、著者のファンとか知り合いならともかくも最後まで読むにはたぶんの暇と忍耐力を、あるいは、要求されるかもしれない。

  • この本面白い。途中何度かプッと笑っちゃいました。著者のミミズに対する愛情がヒシヒシと伝わってきます。見た目はアレですが、結構繊細で愛嬌があるのですね。

  • まったくエコじゃないエコ生活。世の中にはミミズが好きな人もいるんだなぁと、とにかく知らない(別に知りたくもない)ことばかりで面白かった。

  • 著者は哲学者で小説家としても知られる三浦俊彦。ある日、自宅に太陽光発電パネルを設置したところ天と地のバランスを取りたくなり、ミミズコンポストを始めることになる。三層のたらい型容器とミミズ3000匹を35,000円で購入。ここに生ゴミを入れていくと、どんどん食べて液体・固体の肥料に変わりながらミミズも2万匹にまで増えるのだそうだ。

    しかしミミズには敵も多い。ウジムシの大量発生、ミズアブ幼虫軍団などによって、度々ミミズの環境は脅かされる。それを著者は「サンドイッチ作戦」、「隠れ家提供作戦」などと命名された不思議な戦術で応戦していくのだが、何度か絶滅の憂き目にもあってしまう。それでも哲学者らしく「不確実を確かめないのは不実だし、確実を確かめてしまうと確執だし」などのサブタイトルがつくのだが、そのアンマッチさ加減が笑える。

    この著者のミミズへの萌えっぷりも半端ない。まさにミミズの名称の語源通り、盲目的なのだ。本書においても、ミミズが段ボールの破れ穴を何箇所か巧みにかいくぐって、ジグザグに縫うように身体を滑り込ませるのが何とも可愛いのだと、えんえんと熱弁を振るっている。もちろん交尾のシーンを目撃して狂喜乱舞していることは言うまでもない。

    著者曰く、ミミズを飼うことには、生ゴミなどが減る「軽減効果」、肥料などを生み出す「余剰効果」生ゴミを出さないように不必要な食料を買わなくなる「節約効果」、ペットとしての「趣味効果」など、4つの効果があるという。

    しかし不思議なことに、この著者は出来た肥料を使うための家庭菜園などを一切やっていない。ミミズの魅力は「五感に直接訴えかける身体的快感」と宣い、4つの効果のうち特に趣味効果を重点的に満喫しているのだ。そして、元来人間にはただ積み重ねることを楽しむという特徴が存在しているのだと言い放つ。フェティシズムとは何とも前向きな習慣であり、人生を楽しくしてくれるものなのである。

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著者プロフィール

中央大学教授

「2022年 『マーケティング戦略〔第6版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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