食品業界は今日も、やりたい放題

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著者 : 小薮浩二郎
  • 三五館 (2012年7月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883205622

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食品業界は今日も、やりたい放題の感想・レビュー・書評

  • 食品業界にいる側としては過激なタイトル。よくある「添加物は危ない」系の本のなかでもタイトル通り、なかなか直接的な表現が多いですが、しっかりと根拠が書かれていて分かりやすかったです。添加物だけでなく、原材料表記のカラクリや、「製造者」「販売者」のカラクリなど、業界の裏事情も分かります。著者は添加物のことも食品のことも分かる立場から、現在の食品の在り方に疑問を呈し、本書を書いたようです。

    近年は無添加、減添加物食品のものも、割高にも関わらず注目され、実際に売れるようになってきました。とはいえ食品業界はまだこの流れに後れを取っているように思います。というか、そこからなかなか離れられないように思います。本書ではそれだけでなく、食品衛生法を定める政府に在り方にも厳しい意見を述べていました。

    以前の職場ではスイーツ開発をしていましたが、私は店のスタッフとともに考えることを良しとしていたので、みんなの意見をよく聞きましたが、やはりなるべく変なものは入れないような商品が好まれました。スタッフは売る側の人間なので、そういうこだわりがないと胸を張って売ることができないという気持ちになるようです。

    そういう仕事柄、原材料表記にはおのずと関心がわき、私はよく見る方ですが、一般の人はどうでしょう。パッケージにある「無添加」などに目がいくことはあっても、それで裏面の原材料表記までは見ないかもしれないし、見たとしても分からないかもしれません。

    例えば、ペットボトルでお茶を買ったことがある人は多いと思いますが、そこにビタミンCとあるのを不思議に思ったことがあります。わざわざ栄養素を入れたのかと思ってましたし、実際そう思う人は多いと思います。本書いわく、実はこれ、酸化防止剤で別名アスコルビン酸。でもビタミンCと表記することで、購買者は酸化防止剤と気付きません。本書を読んで、こういうカラクリを知ることができます。

    添加物肯定派は、マウスなどの実験で安全が確認されているから大丈夫といい、反対派はマウスと人間では違うのだという。人体実験をしていない以上、答えは出ないままでしょう。要するによく分からないものを使って多くの食品が作られているということは知っておくべきかと。

    法規制を作る側、何とかしてイメージを落とさずに添加物を使う側、どちらも改善すべきだという指摘がされていますが、最後はやはり消費者次第。メーカーは売れるものを作ります。無添加に関心が高くなってそれが売れるようになるとメーカーは作らざるを得ないですが、化学的に作った安価なものが売れるのであれば、それを作ります。この指摘は肯定派、反対派の食品関係の本いずれにも共通する指摘です。

  • 著者は、大手製薬メーカーの研究部門で添加物開発の研究に従事していた方です。
    添加物の現状に疑問をいだき、現在は合成着色料、合成甘味料、合成保存料を使用しない食品会社に勤めているそうです。
    食品添加物は、現在では食品の味付けや保存には欠かせないものです。
    でも厚労省は食品業界よりのために規制が甘く、
    本当に大丈夫なのだろうかというくらいのレベルだそうです。
    私たち消費者が賢くなり添加物が多く入っているようなものは敬遠し、無添加物の方が売れるようにすれば企業も販売戦略を改めざるを得なくなるでしょう。
    皆で協力してよりよい社会を創っていきたいですね。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11998371780.html

  • 日本の象徴である和食が世界に比べて健康であることを裏目に、
    添加物や悪質な栄養などの認識の低さが感じられた。
    世界各国、ドイツ、デンマーク、カナダ、韓国、アメリカ、などではトランス脂肪酸についての厳格な規制が行われているのに対して、
    日本は全くそういった規制がない。

    トランス脂肪酸の危険性として、
    トランス脂肪酸は心筋梗塞、脳梗塞などの原因、皮膚のトラブル、脂溶性ビタミンA.D.Eの利用を阻害するなどがある。

    そして食品の裏に記載してある栄養表示で、1番したの方にあるビタミンB1、C、Eなども添加物である可能性が高いことを気をつけなければいけないらしい。
    加工デンプンもNG。
    キャノーラ油などのコレステロールゼロと言うのも、
    元々食物油脂にはコレステロールは含まれてないんだから、消費者を騙す為のトリックに過ぎない。

    など安全と呼ばれる物はどこにもないことを知った。

    国が添加物の危険性を国民に呼びかけるのを願う前に、自分達一人一人が知識を持って武装する必要があるということを心から思わせられました。

  • 添加物はあまり摂らないようにしようと思った。

  • トランス脂肪酸について興味があり、読んでみました。
    科学的な話や、メーカーの内部の話
    とても興味深かったです。

    そして、私も買い物をするときは
    表示をしっかり見たいと思いました。

  • 阿部司さんの『食品の裏側』以来の衝撃的内容
    添加物の本当の怖さって、不純物の怖さだった
    すなわち、正体不明の不純物が混入している危険

    ずっと分からないままに放置していたいくつかの物質
    「調味料(アミノ酸)」
    「タンパク質加水分解物」

    なんとなく?だったビタミン類も
    ビタミンB1は保存料、ビタミンB2は合成着色料、
    ビタミンCやビタミンEは合成酸化防止剤

    添加物を使わないで食品を作ることのたいへんさも
    分かった

  • 著者は添加物を使わない食品メーカーの人。故に添加物の告発がメインの本。厚労省がメーカーよりで、規制がどんどん緩くなる、表示義務が弱い、ということを訴えます。中国産食品は避けても、中国産添加物はまず避けられない。ヤバそうな表記だと消費者が敬遠するから、どんどんお気楽な表記が許されているのだと。「ビタミンC」と書いてあったら、何か健康的な錯覚をしますよね。でもね、実はね…。まあ、規制省庁は消費者の方を向かない、ということで、何処かのムラと似てる。

    本書のテーマは添加物ですが、実際のところ、同じか、それ以上に怖いのは、流通している野菜のほとんどがF1種であることだと思います。繁殖できない生物を創りだして、それを食べる、というのは、実の所、工場で食品を生産するのとどう違うのか? ソッチのほうが、倫理上怖かったりして。

  • 食中毒の発生やカビ毒の防止のために、殺菌剤や防カビ剤などの添加物や農薬が使われる。食品の腐敗や汚染による人体への危害と添加物や農薬自身による人体への危害はお互いトレードオフの関係にあり、添加物を一概に悪いものとは、思ってはいなかった。しかし、著者が指摘するように、添加物同士が人体の中で、お互いどのように作用するかの機序がわかっていない、というか、まったく安全性に関する試験が臨床では行われていないということを知らされ、できるだけとらないに越したことはないと改めて思うようになった。アレルギー事故は心配だから表示には注意するけど、添加物は使い放題というのが業界の実態のようだ。発色剤が心配でソーセージはほとんど食べなくなったし、ショートニングとトランス脂肪酸が心配で、パンを買うときは表示をよく見るんだけど、ほとんどのパンに使われていて、買うパンがないんだよね。スーパーのPBの食パンなんかも添加物の塊で、お客さんよくこんなの買うなーと思っている。安ければいいという消費者がほとんどなんだろうね。食品メーカーの人もそうだけど、消費者やスーパーのバイヤーなどが読むべきだと思った。

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