脳はバカ、腸はかしこい

著者 :
  • 三五館
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883205684

感想・レビュー・書評

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  • 定期的に腸について読みたくなる私。。
    今回は腸内細菌の権威である藤田先生の売れてそうな本を選んでみました。

    とにかく癖の強い先生で、自分の腸内でサナダムシを飼っているし下ネタ的な話も多いし、持論を展開するあまり話題が横道に逸れたり、根拠なく予想で発言したりしてちょっと引く箇所もあるのですが、全体としては大変興味深く、面白く読ませて頂きました♪

    あらためて腸の役割を知り、今まで以上に腸内フローラを大切に育てなきゃ(笑)という気持ちになったので、読んでよかったです。
    以下備忘録。

    腸には大脳に匹敵するほどの神経細胞があり、生物に最初に備わった臓器は腸であり、脳がない時は腸が脳の役割もしていた。
    それが、脳の発達によって文化的な生活を手に入れ、それにより食品添加物や農薬を体内に摂取してしまうようになる。
    それらを排除したり、免疫力を高めるために腸内細菌は疲弊し減少傾向にある。
    だが、精神バランスを整えたり幸せを記憶する物質として有名なドーパミン、セロトニン、β-エンドルフィンなどは、食べ物と腸内細菌でつくりだし、脳に運ばれるものであるから腸の役割はかなり大事なのである。
    一方脳は騙されやすくて意志薄弱。ストレスを感じると快楽を得ようとして体に悪いにもかかわらず、糖質を取りすぎる。
    糖は害が多く、肥満等の害の他、ガン細胞は糖からのエネルギーで増殖するので深刻な健康被害にも影響する。

    藤田先生の提唱する腸を鍛える方法のうち、私が覚えておきたいと思った10個は次のとおり。
    (先生は27個挙げてました)
    ・糖質は摂らない
    ・飽和脂肪酸やトランス脂肪酸は摂らない
    ・食品添加物や化学調味料は摂らない
    ・色のついた野菜や果物を摂る
    ・発酵食品を摂る
    ・よく噛んで食べる
    ・湧き出た生の水を飲む
    ・ポジティブに生きる
    ・好奇心を持ち続ける
    ・多様性を認める

  • 脳と腸の話を読んでると思ったら、ミミズの話がでてきたり、サナダムシな話が出てきてそちらにも興味が沸いてしまった。
    ただ、たしかにあれが食べたい、、と思ってしまうのは脳の欲望であって、食べたいと思ったものは大抵町に良くないなぁと実感した。
    忘れてしまうので定期的に読んで学んだいきたいと思った。

  • 脳は、腸というOSに乗っかった、アプリのようなものかな?
    腸の声をもっと聴こう!

  • 藤田先生、からだ張っていらっしゃいます。
    もうビックリ。

    これまで脳にばかり関心がいってましたが腸ってすごいんだなぁと勉強になりました。
    脳に振り回されるのはまっぴらごめんです…。

    また出てきましたね「オメガ3」。
    よし、これからも続けていこう!とあらためて気を引き締めなおしてみる。

    腸が喜ぶ生活習慣の中で衝撃的だったのが
    「バカでいつづける」

    あとがきの書き出しとか全力でおバカな感じが最高です。

    -----------------------------------------------------
    活性酸素を消す「抗酸化力」のある食品を摂る
    植物性の食品
    フィトケミカル=植物に含まれる強力な抗酸化作用のある化合物
    オリーブオイル(ポリフェノール・ビタミンE・オレイン酸)
    スペイン アンダルシア地方
    低音圧搾エキストラバージンオイル(酸度0.8以下)

    解糖エンジンとミトコンドリアエンジン
    若いときは解糖エンジンを主としているので炭水化物は必要だが50歳以上からはミトコンドリアエンジンへシフトする。

  • キセイチュウ博士こと藤田紘一郎先生の最近出た本です。書店で目に付き、タイトルが面白いなと思って手に取りました。
    第1章はタイトル通り「腸が脳よりかしこい」、腸の神経系の話など専門分野を交えていかに脳がだまされやすいか、の話が続いています。第2章は「幸せな脳は腸が作る」、第3章は「腸を可愛がれば、脳はよくなる」とご自身の子育て体験なども交えながら腸内細菌の役割や早期教育の弊害などについて腸からの切り口で書いてあります。この早期教育のところでは3歳までは自然の中で感覚的体験を数多くさせ、その上に知識を載せて行くことで脳内に発生した無数のシナプスの刈り込み作業を行い、個々の興味に基づいた回路が脳内に形成されていくのだ、というくだりが大変興味深いところでした。そしてその脳の発達には我々の体の免疫力を高め、生きる力を生んでくれている腸内細菌が欠かせないのだそうです。「腸は第二の脳」などとは最近聞きましたが、著者によると第二ではなく、第一の神経系ということになるそうです。腸の重要性は今注目を浴びてきていますが、その第一人者がこの藤田先生ではないのでしょうか。
    最後の第4章「食べ物は脳をだます、腸はだまされない」のくだりもまた非常にためになる話が満載でした。人間がエネルギーを得るシステムには「ミトコンドリアエンジン」と「解糖エンジン」の2つがあるという話、そして別の本でも読んだ老化物質である最終糖化物質AGEそして脂質過酸化物質ALEのことが書いてありました。ヒトの体はこうして酸化して老化していくのだ、そしてそれを防ぐには、というヒントが満載ですね。この最終章だけで本が一冊できそうな内容の濃い章です。
    今までに先生の本を読んだことがある方にも、そして初めて読む方にも大変お薦めできる本です。腸を鍛えよう、と思う方、必読の書ですよ。

  • 納得した。
    お腹で考えたいと思った。

  • 子供に対して教育の話からウンコ収集の話、非常に興味深い。

    集めたウンコ10万個、発展途上国中心70ヶ国。
    ウンコの大きさと自殺率が反比例。

    私は大丈夫だ‼️

  • 世間では脳が大事だと言われているけど、私もそんな風に思っていたけど、実は腸が大事なんだなと思えた本。
    脳を満足させるために食べてるからダメなのかな。腸にやさしく食べるのがいんだよね。そのためには見た目のキレイさや安さやジャンクなおいしさで選んじゃダメなんだな。腸が喜ぶもの、だよね。そんなん考えてくと、メタボって、脳を満足させるために食べてる結果なのかな、なんて思えた。

  • 「笑うカイチュウ」の藤田博士が面白いことを教えてくれた。脳はバカだというから読んでみたら、なるほどそうかもしれない!という発見が。腸を大事にしないと、質の良い人生は送れないですね。

  • はぁ~元気なおじいちゃん!いろいろと(笑)。「脳は腸に比べてずっと新しい器官なので、まだ人間は脳をうまく使いこなせていない」というお話。目からウロコ!少子化の原因を生物学的に語るところもまた面白い!
    笠井奈津子さんの『甘い物は脳に悪い』がすごく面白かったのだけど、その本で「ほぉ!」と思った内容に、生物学的に説明がされていて、すごく面白かった&納得。人間の身体って本当に良くできてるんだなぁ、と感心するのと同時に、いつのまにか脳みそが考えることに惑わされていたんだなぁ、と気づかされました。

著者プロフィール

東京医科歯科大学名誉教授 ・ 人間総合科学大学

「2010年 『未来コンパス 13歳からの大学授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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