- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883206339
感想・レビュー・書評
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ブクログレビューで新装版のレビューを拝見して知った本だが、図書館にあったのは本書の方。
糖質にかなり気をつけているのに、一向に体重も体脂肪も減らないので読んでみた。
スポーツで世界のトップに立つ人は、どの種目でも、これくらいストイックじゃないとダメなんだろう。
読了後、私なんぞがちょっと取り入れてみようかと思ったのは食材としては「キノア(キヌア)」だけ。
あと、ジョコビッチが言う通り、14日間だけ私の場合は禁酒を試してみようかと思う。
今のところ飲む予定が入っていない来月の半ばあたり。
睡眠の質が悪いことも改善するようだから。
本書は地味に読みやすい翻訳だった点が良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現在、プロテニスプレーヤーとして絶対的王者であるノバク・ジョコビッチ。彼の成功はグルテンフリー(小麦などの穀物抜き)の食事によるものであった。
ジョコビッチは以前から自分の体質がグルテンを拒否している、軽度のグルテンアレルギーだったことを知らずにずっとテニスをやってきていた(実は、彼の実家はピザ屋さんで子供の頃からグルテンをとり続けてきた)。
そんなジョコビッチが試合中にたびたび調子を落としていることをテレビの画面でたまたま見た医師がその原因がグルテンであることを彼に指摘し、その医師の助言どおり食事を変えるとジョコビッチの体質はたちまち改善し、成績もうなぎ登り、そして現在に至ってもトップ1の位置に君臨している。
ジョコビッチによると、グルテンを抜くことで彼の頭脳の靄が晴れ渡った様な感じがし、他のライバルよりも反射神経が良くなったということだ。これはテニスプレーヤーにとって最強の武器だ。しかも、睡眠がしっかり取れ、快復力が高まり、世界で最も過酷なプロテニスツアーにおいて、常に最高のパフォーマンスを発揮し続けることができるようになったのだ。
ただ、この本でも書かれているように、人間の体は一人一人違うので、誰もがこの食事方法が合っているとは限らない。最終的には自分にあった食事方法を自分で見つけなければならないが、見つける方法についてもこの本には書かれている。
自分は、アスリートでもプロスポーツ選手でもないので、ジョコビッチのような超健康的、効率的な食事をする必要はまったくないが、健康を維持することは仕事上でも、私生活でも必要なことなので、自分が口にするものについてはもう少し気を配った方が良いのだろうなということは考えるようになった。
この本は「食事の摂り方の本」と一言でかたづけてしまうこともできるが、ジョコビッチのようなセルビアという紛争地区を生き残り、トップに駆け上った世界一のアスリートが24時間、ここまで自分の体に気を遣っているということや毎日どんなことを考えているかということを理解するトップアスリートの自伝的な本という面から読んでも面白いと思う。 -
試しに小麦抜きを14日間続けてみたい。ランチにパスタやうどんを食べることが続いて太った気がするので。
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グルテン不耐症に対する理解が深まった。ジョコビッチの苦労や栄光に向けた努力への記述に理解はできるものの、食事に関する情報は本の中で三分の一くらいのイメージだった。
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多くの本に書いてあることだけど、添加物や加工食品、質の悪い油は避けて、良質なオイルを取って、フルーツや野菜を多めに食べることが健康に繋がる。
全くグルテンフリーな生活をするのはそれはそれで食べたい物を我慢することになるし、ストレスになるから、何事も程々に。 -
食事によってここまで変わるとは、、確かに〜20010年あたりは不安定なプレーが多かったし、棄権も多かった。グルテンフリーにした2011年は敵なしだったくらい強かったし、一気に安定感が増した。不調の原因というのは思いがけないところにあるのだなあと。
ジョコビッチってフェデラー、ナダルと比較されたり、難癖つけられて批判の的になったりすることがあるが、彼も十分すぎるくらいの人格者であることがこの本から分かる。
また幼少期の苦労エピソードも心に刺さる。当時のバルカン半島は紛争の真っ只中で、空爆の恐怖の中練習していた。そして何よりも裕福な家庭だったわけではないが、両親のサポートがあって乗り越えることができた。
まさに様々な逆境に打ち勝ってきたレジェンド。 -
アメリカに1年以上生活していると、正直、不要に疲れを感じる時や頭が重く感じることがある。
異国の地に生活することのストレスかな、と思っていたが、この頃、食事に関係しているのではないかと考えるに至った。ピザ、ポテトチップス、ハンバーガー、、、
まだ、それが潜在意識である時に「シリコン式自分を変える最強の食事」を読んでみて、アメリカに生活しているからこそ、食について意識しないといけない、と強く思うようになる。
日本にいれば、無意識にしていても、美味しいもの=体に良い物、であることが多いのだが、アメリカでは、必ずしもそうではない。
本著はジョコビッチが食を変えてから圧倒的な成績を残すようになった、という成功の裏付けがあるだけに説得力がある。
また、良い食べ物、悪い食べ物の峻別という意味で「最強の食事」と共通部分も多く、その意味でとても参考になった。
加えて、本著は食事のことだけでなく、一流のアスリートを維持するための、メンタルな部分、コンディショニング等にも紙面が割かれており、その意味でも参考になる内容も多い。
「最強の食事」と共通的な食べ物に関する主要なポイントは以下。
・グルテンフリーとする。小麦を摂らない。
・加工物、添加物を摂らない。
・乳製品を摂らない。
・天然(野菜、魚、放牧牛、放し飼い鶏等)の物を摂る。
以下引用~
・私たちの国には、こんな格言がある。
「どこも痛くない時は、小さな石を靴の中に入れて、歩きなさい」なぜなら、こういうことをすれば他人の痛みに思いを致すことができるからだ。
・私はつねづね口に何を入れるかは本題の半分でしかないと信じている。残りの半分は、どのように食べ物が肉体とコミュニケーションをとっているか、そして体がどのように食べ物に対して反応するかなのだ。
・多くの研究でわかってきていることは、こういう化学薬品が肉体に対して出す指令の一つは「体重を増やせ」だということだ。 -
ジョコビッチがかつてはすぐ棄権するような不安定な体質だったとは知らなかった。
ジョコビッチはアスリートだからストイックなまでに食事を気にかけているけど、自分のアレルギー体質のためにさすがにグルテンフリーまで一気できない。
まずは毎朝の水と蜂蜜とココナッツオイルから始めた。あとは簡単なヨガ。
これをやれと決して押し付けてこないところに好感。全体を通して自分はこうだけど君にはどうか分からないと繰り返し、ものは試しでやってみよう(オープンマインド)という姿勢に本人の人柄の良さが伺える。 -
世界的な人気スポーツ、テニス。
その世界で、有力なライバルたちとしのぎを削りながら、長い期間に渡ってトッププレーヤーとして君臨しているノバク・ジョコビッチ。
そのジョコビッチが、「食事」に関する本を出して話題になっていたことは、以前から知っていました。
読まないままでいたのですが、さいきん読んだ『「腸の力」であなたは変わる』に通じる内容だということを知り、遅ればせながら、読むことにしました。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B01GPGQP9W
序章を含め、8つの章で構成されています。
前半2章は、ジョコビッチの人生のハイライトを振り返るような、導入になっています。
そして中盤の4章が、本書の中核をなす、食事に関すること。
最後の2章が、ジョコビッチが日々行なっているという、メンタルとフィジカルの整え方。
全体として、「ジョコビッチというテニスプレーヤーが、いかにして形成されてきたか、そして維持されているか」について、自らが語っている本ということになるかと思います。
そしてその中核となるのが、食事。
実家がピザ屋を経営していたという、ジョコビッチ。
しかし実は、小麦に対するアレルギー的な体質の持ち主であったということを、テニスプレーヤーとして活躍し始めた後に、知ります。
その彼が、専門家のアドバイスを受けながらいかにして、“最高の食事”にたどり着いたのか、そしてその食事とは具体的にどのような内容なのかが、本書のメインとなるかと思います。
全体を通じて感じたのは、「すごいな、ジョコビッチは!」ということ。
規律が求められるアスリートの世界で、ここまで自分をコントロール出来たからこそ、“世界最強”になれたのだなあと、受け取りました。
正直、生活習慣を全て真似するのは、自分にとって難しいと感じました。
しかし、部分的にでも効果は得られると思うので、特に小麦との関係は、今後見直していきたいと思います。
終盤の2章の部分でも、マッサージのやり方・道具や、瞑想に関する内容は、読了後すぐに実践しはじめました。
健康でいたい、最近自分の体に気になるところがあるという人にとっては、刺激と気づきの多い、一冊だと思います。
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