すべての仕事はクリエイティブディレクションである。

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著者 : 古川裕也
  • 宣伝会議 (2015年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883353385

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すべての仕事はクリエイティブディレクションである。の感想・レビュー・書評

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  • この人、天才やん。文章も言ってることもちょい格好つけてるけど天才だからok。すごい勉強になりました。

  • 2016.07.

    電通のクリエイティブディレクターである古川裕也。

    クリエイティブディレクション?
    そんな状態で読み始めたが本書を読めばCDの技術がいかに広く使えるものであるかということに気が付くだろう。

    CDという仕事は、以下の4つで成り立っている。
    ①ミッションの発見
    ②コア・アイデアの確定
    ③ゴール・イメージの設定
    ④アウトプットのクオリティ管理
    「これ以外のことは、しなくてもよい。というよりも、むしろしない方がよい。」という言葉が印象的だ。

    全体の構成としては前半が理論的な話、後半が実例というように構成される。うーん、分かるようで分からんわとなる前半。後半まで読めば古川さんが言いたかったことが分かるようになる。あー、なるほどね。自分は理論で抑えるというよりも、実例を挙げてもらった方が直観的に理解できるタイプなのかも。

    CDという技術は「8割は論理、最初と最後の1割が直観」
    読んでいて思ったのはクリエイティブと言われる仕事も一定程度まではロジカルで突き詰められるということ。
    考えていたのはお笑い芸人というクリエイティブについて。
    普段何気なくみていて笑っているときは何で笑ったのかは考えない。けど要素にしていけば口で一定説明可能だ。
    小杉さんの「ひーはー」文字にしたらまったく面白くない。でも小杉さんの顔・テンション・使うタイミング・また来たよ感。そういった要素に分ければ面白さの分析は十分に可能だろう。
    でも、そもそもひーはーっていうWordを使おうと思いつくところはロジックではない。それが面白いと思っても、他人が評価して笑ってくれるかどうかはやってみるまで分からない。最初と最後は思い切りの勝負。
    CDの技術とはこの思い切りの部分をいかに減らすかということだと思う。

    後半の実際の例であげられている九州新幹線の仕事の話が好き。九州新幹線というものを宣伝するのではない。祭りを起こす。その流れこそがクリエイティブディレクションである。完成したCMをYouTubeで見たが素晴らしい仕事だと感じた。
    ここでも素晴らしさというのは「感じる」もの。論理ではないんだろう。

    クリエイティブディレクターの役割の変化
    ①for Good:本業そのものが世の中をよくするものであるべし(ex.メキシコ料理「チポトリ・メキシカン・グリル」
    ②Movie Contents:コンテンツを作る。それがTV、web、口コミ、色々な方法で広がる。アウトプットは一つではない。そうなったとき重要なのはコンテンツの質。(ex.FIRST KISS)
    ③ContentsからComunityへ:コンテンツを中心に同じ価値観を共有する人が集まる。気持ちを動かす→行動を促す(ex.ナイキの運動できない人へのCM)
    ④Creative Data:ホンダのSound of Honda。グラフを見てその背景にある物語を読み取れる力。
    ⑤Innovation:「課題→アイデア」という従来の流れが逆転し、「アイデア→課題・需要」(ex.Pepar)
    ⑥Technology:技術が優れていても世の中化されてこそ意味がある。(ex.マツコロイド)


    広告業界以外のCD
    ①ブランド(トムフォードのグッチ):CDの一分野。
    ②起業(リブセンス、村上太一):Innovation。CDに近い。ビジネスデザインには三種類⑴課題解決のアイデア⑵テクノロジーを信じる⑶起業ありき
    ③バラクオバマ:
    <マケイン>白人、議員実績アリ、ベトナム戦争の英雄
    <オバマ>黒人、実績なし、移民の血筋
    →明らかに不利
    →アジェンダセッテイング
    <マケイン>今までと同じ路線。何も変わらない。それで本当にいいのか?
    <オバマ>今までにない大統領。現状を変えてくれる可能性
    →"Change" "Yes we can"

    世の中には課題があふれている
    世界にはアイデアが足りない


    cf).気に入ったキャンペーン
    ・「牛乳に相談だ」主役を輝かせることが広告の役割
    ・ハーヴェイニコルズ「他人にあげるものはチープなものにして、自分のほしいものにお金を使おう」
    ・wren「FIRST KISS」シェアで広がる。ブランド名はオーディエンスで勝手にとってくれる。
    ・Sound of Honda ←鳥肌


    参考
    古川裕也さんのCM
    http://www.kigurumi.asia/it/video/2627/

  • 電通のクリエイティブ・ディレクターによる広告論。特にこれからの広告の在り方について、参考になる点がいくつかあった。

  • 広告のクリエイティブディレクションはビジネスのクリエイティブディレクションへアップデート出来るのだろうか、読み進めながら考えてしまいました。受注の仕事から自らがリスクを取る仕事へ。もちろん本書はそれが出来ると語っているのですが…

  • 電通のECD古川さんの初のクリエイティブディレクションに関する定義書。数々のプロジェクトをCDとして引っ張ってきた日本で一番優秀とされているCD。世界的にも。そもそもCDとは何かから始まり。これまでの事例。これからのCDと求められることについて描かれている。終わりにの文章は、なんとも謙虚。特に印象的な話は、存在感の話。存在感のある人間でなければ、人は振り向いてくれないということ。高さと広さの関係。とても勉強になる。

  • 電通の現役CDによる解説書。非常に面白く、どんどん引き込まれる。
    そうか、百戦錬磨のCDがCDという仕事をプレゼンをしているのだ。
    納得。
    巻末の主な仕事を見て、個人的にとても大好きな広告作品が並んでいた。
    さらに納得。

    初めて見たときに思わず涙してしまった
    「九州新幹線開業」の広告。
    その解説と出来上がるまでを知ることができる。
    これ以上ないくら鳥肌がたった
    「Sound of HONDA」の広告。
    それが生まれるエピソードを聞ける。

    学術的な書物ではなく、著者の経験による
    指南書として、
    手元に置いて、何度も読み返したくなる素晴らしい本です。

  • クリエイティブディレクション力というのは、仕事を超越しているということを勉強させられた。
    内容的にはクリエイティブディレクターとしての内容に終始するが、読み手にとっては、それを応用し、自分自身や現在の仕事のクリエイティブとそのディレクションに発展させられる示唆があったと思う。

  • 本質的な課題設定に関する考え方を、クリエイティブ・ディレクション切り口から言葉にしている。
    ただし、一般的にも通じる言葉で書かれており、論理も通っているため、本質を見極めるための方法論の定義づけとして非常に新鮮であった。

    著者の古川さんは、仕事を受けるときに、それがなんのゲームなのかを規定することで、
    それをクリアするための課題のベクトルを表現しているようだ。

  • 当たり前なんだけど、この本自体が古川さんがクリエイティブディレクションしているプレゼンなんだと強く感じた。日本を代表するCDのプレゼンなんて、なかなか目の当たりにできる機会がないのでそれだけで勉強になった。

    QUOTEの使い方とか、右脳に響かせ左脳で理解させる持ってき方とか、大変失礼ながら上手いなっ!と。

    今年のキーワードは、やはり、「根っこから考える」ということだなと再確認。
    その考え方を色々勉強・実践していきますー。

  • 最前線で活躍する電通のクリエイティブ・ディレクターによる著書。
    学術書ではないので体系的な内容ではないが、現代におけるクリエイティブ・ディレクターの仕事であったり、クリエイティブワークの定義を経験に裏打ちされた説得力のある言葉で定義している。
    こういった著作で共通して言われていることは、"一流の仕事には論理的思考力、経験値に加えての直感が必要"ということ。最後の直感のクオリティが一流と超一流の境目だなと思っている。

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すべての仕事はクリエイティブディレクションである。の作品紹介

世界で一番評価されている日本のCD(クリエイティブ・ディレクター)が初公開。最高の結果のための最強のソリューション方程式。

すべての仕事はクリエイティブディレクションである。はこんな本です

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