自然栽培ひとすじに

著者 :
  • 創森社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883402038

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ全てリンゴの自然栽培の方法が書かれている。
    ほんの少しだけ野菜の栽培方法が載っている。
    トマトの横植の方法が載っていたりして、それだけでも有用と言える本。

  • 〖本から〗
    酸度3%とという廉価な醸造酢を用いてます。(酸度とは酢の中に含まれる酢酸やアミノ酸など各種有機酸の割合のことです)。(略)
    時に応じて食酢を水で数百倍に希釈して、これに展着剤として小麦粉の糊を混ぜたものを撒布

    京都のサン・アクト 「樹木の味方」 ワサビの抗菌成分を利用した樹木用の塗布剤

    フラクタル(自己相似性)
    実に不思議なことですが、植物の枝の伸ばし方も、地下部にある根の張り方や、その葉っぱの葉脈の形に似ています。そして葉脈の形に基づいてりんごの木を剪定すると、結果もよいのです。

    自然栽培は虫の害が少ない

    マメ科植物の積極利用で窒素を固定

  • 図書館で借りて読了。「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんが、30年にわたって試行錯誤、実践してきた無農薬・無肥料の自然栽培について、その理念、方法論を語っている。前半は「奇跡の~」や「リンゴが教えてくれたこと」で語られた内容とかぶっているが、後半のリンゴやコメ、野菜の自然栽培の実践的な手法が簡潔ながら具体的に述べられている。自然栽培に賛同して実際に取り組んでいる農家や自然栽培作物の普及に関わる流通業、自然栽培のメカニズムを解明しようとする研究者も紹介されている。ページ数が少なく、すぐ読み終えられる。

  • ある環境緑化ベンチャー企業社長と知り合う機会がありまして、その社長が関わられたリンゴの自然栽培という困難なことを実現された木村氏がつづった苦闘の記録です。まさに壮絶な人生ですが、希望、そして信念を絶対に諦めずに日々工夫することが、無謀だと思えることを可能にするのだと改めて感じました。自然と対話すること。僕たちが普段見過ごしていることを深く考えさせてくれます。

  • 無農薬だけでなく無肥料でりんごを栽培することに驚いた。また、そこに至るまでの苦労の期間が9年と長く、食うにも困る生活であった語りが笑っては失礼だが面白かった。よく考えれば自然界で育つ果物は当然自然栽培であり、自然の作り出す生命のバランスを維持してあげれば無農薬・無肥料でも果物は育つということだ。
    このような農家が増えていって欲しいものだ。
    現在流行りのエコの次はナチュラルブームが来るのではないだろうか。

著者プロフィール

1949年青森県弘前市生まれ。
弘前実業高校卒業後、川崎市のメーカーに就職。そこを1年半で退職して71年に故郷に戻り、リンゴ栽培など農業一筋の生活を始める。
78年頃から無農薬・無肥料のリンゴ栽培に挑戦するが、失敗続きで苦難の日々を送る。
しかし遂にその完全無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功、2006年にNHKテレビ「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場し、注目される。
現在はリンゴ栽培のかたわら、国内外において自然栽培法の指導や講演活動で多忙な日々を送っている。
2013年に、その挑戦と苦難の日々を描いた映画『奇跡のリンゴ』が公開され、大きな反響を呼んだ。

「2020年 『新装版 地球に生まれたあなたが今すぐしなくてはならないこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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