ミミズのはたらき

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著者 : 中村好男
制作 : 中村 好男 
  • 創森社 (2011年10月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883402649

ミミズのはたらきの感想・レビュー・書評

  • ミミズのはたらき 中村好男(著)

    ミミズは、大地の腸、地球の〈虫〉、自然の鍬、生態系の技術者、土の健康のバロメーター、地球に最も価値ある動物、土壌圏の技術者、 大地のトラクター、環境保全の立役者、といわれる。
    土の機能は
    1 生産機能
    2 分解機能
    3 自浄調整機能

    日本では ミミズ 5種類。
    フトミミズ、ツリミミズ、フタツイミミズ、ジュズイミミズ、ムカシフトミミズ。

    ミミズは肺などの呼吸器官を持っていない。
    粘液で皮膚を湿らせて,その皮膚を通じて酸素と炭酸ガスを交換する。
    血液は赤い色をしているが、赤血球ではなく血色素。
    光に敏感。目や耳はなく神経は頭部に集中して小さな脳がある。
    感触毛があり、危険を察知して,食べるものを選択する。
    感光細胞がある。強い光には負の方向がある。
    雌雄同体である。
    北海道産ミミズは20℃から活発になり、25℃で脱糞し、30℃で死亡する。
    体内液にグリセロルを持つ。
    背孔から液が30CMの高さにまで放出される。
    シマミミズの体液は、溶血、細胞毒性、血液凝集、抗菌の作用がある。
    熱冷ましの成分は ルンブロフェブリン。
    リン脂質に結合する ライセニン。

    発光ヒメミミズもあるが、ホタルと一緒のルシフェリンが関与している。

    解毒機能を発達させたミミズもいる。
    1 重金属を体後部の皮膚と腸の間,体液内に老廃物の粒として無害な状態にとどめる
    2 その粒のある後部を切り離す
    3 汚染環境に耐える能力がある。

    陸生ミミズは 
    堆肥生息型/シマミミズ 堆肥がなければ生きていけない。ヒメミミズ
    枯葉生息型/ツリヒメミミズ属、
    表層土生息型/コブヒメミミズ属、
    下層土生息型/ハタケヒメミミズ属

    ヒメミミズ は身体が小さくモグラのエサとして不適なので使える。

    ミミズの五大寄与
    1 食べる 
    一日食べる量は、体重の1.5倍。口から肛門まで3.5時間。
    消化吸収効率は 枯葉では全窒素の17%。
    根が吸収しにくいリン酸やカリウムかたちに変換する。
    ビタミン類を合成する。

    2 動き回る
    微生物だけの働きでは限界がある。
    生命体の死体などが 処理が遅くなる。

    3 クソをする
    団粒とは単粒が微生物や動物がつくる多糖類(アミノ酸など)で形成される。
    ⇒水持ちがよく、水はけも良い条件をつくる。
    腐食酸の量が増加する。

    4 尿をする
    窒素分の増加となる。

    5 死体となる
    良質なタンパク質をあたえる。

    土壌の気相が増え,柔らかくなる。物理性の向上
    カルシウムや窒素量が高まる 化学性の向上
    土壌微生物の多様化 生物性の向上

    ミミズが 病気を抑えることになる。
    1 ミミズが摂食することで 病原菌が消化もしくは破壊される
    2 クソや粘液で病原性を消失する。
    3 菌の生息場が改変され増殖力が低下する。
    4 キチナーゼが腸内にあり,菌の細胞壁を破壊する。
    5 ミミズの分泌する水溶性フェノール酸が抑制効果がある。

    シマミミズの好適条件
    温度 15℃から20℃
    水分 80〜90(最小40 最大95)
    酸素濃度 15%以上
    二酸化炭素濃度 6%以下
    伝導度 eh は マイナス100mv以上
    アンモニア濃度 0.5%以下
    ph 5〜9
    炭素窒素比 1/30

    いかに 発熱させないでシマミミズを成育するのか。

    良い堆肥とは
    安定した構造、均衡のとれた栄養素、多様な生物相、
    クソはPHを中性に持っていく。

    ミミズを概観する上では 好著である。

  • 2012年9月17日(月)読了。

    2012-44。

  • 【新刊情報】ミミズのはたらき http://bit.ly/vopYoj 613.8/ナ ミミズの種類、食性など基本的な事実、農業の現場でのはたらきと活用の現況、環境保全の場ではたらくミミズの姿を紹介。日本でのミミズの有用性をめぐる人間活動の状況と今後の可能性を考察する

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