図書・図書館史 (現代図書館情報学シリーズ)

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制作 : 佃 一可 
  • 樹村房 (2012年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883672110

図書・図書館史 (現代図書館情報学シリーズ)の感想・レビュー・書評

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  • 2012 6/1パワー・ブラウジング。先生の本。
    この5月に出たばかりの、新カリキュラム対応の図書・図書館史の教科書、樹村房版。
    旧版(寺田光孝編)とは編者・執筆陣も一新され、内容も一部の記述は受け継ぎつつガラッと方向性が変わっている。
    旧版は地域史別に部辺を分け、西洋図書館史が中心で、西洋:中国:日本が3:2:1くらいの分量だったのに対し、新版は古代、中世などの時代区分によって編を分け、その中で地域史(ただしそのまとまりはけっこうばらばら)が記される。さらに図書館史の教科書としては珍しく、古代・中世・近世までの記述の方が近現代よりも多い、という配分。また、インドやイスラム圏の記述も厚い。かなりユニークな教科書になっている。

    古代史部分は図書館史、以上に図書史、というか一般にいう「書物史」に近い。書物とその収集の歴史。
    古代中国が厚い点、インド・イスラム圏の記述の存在などはユニーク、ただ、特に古代中国は「収集⇒散逸あるいは焼失」の記述の繰り返しの感は否めない。あとに続く影響関係等がもうちょっとすっきり見えるとより面白かったか。

    近世日本の記述あたりは他の教科書でも含まれている内容が多いが、教育と書籍流通や蓄積の関係に触れた上でそれを近代図書館の萌芽、と評している点など、近世/近代を分断したものと捉えない点は良い。

    古代・中世が厚くなった分、近現代の特に西洋図書館史は記述が薄くなっている。これは取捨選択上、仕方がないか。おさえるべきところはおさえられてもいるし。

    最終章に全体を通してのまとめ/総括的な記述がある点は、他の教科書あるいは旧版にはない最大の特徴。これは大きな舵を切ったな、と思う。
    図書・図書館史全体に通底するものに触れようとする・・・というのは主編者がかなりの章の記述に関わっていることとも関係するのだろうか。
    事実羅列的な記述にとどまらないのはもちろん、各国史の中での関係性にとどまらず解釈的な記述を挟もうとするのは意欲的で良いと思う。
    それが最後にあるべきか、という点は・・・「はじめに」にもあるんだけどそこだけだとどうしても薄くなるしなー、うーん。

  • 他の教科書と比べた場合、中国の記述が厚いように思える。

    Ⅰ編 古代知識の集積と図書館のはじまり
     1章 知識集積の形・知識の蓄積
     2章 ギリシャ思想と古代ローマの図書館
     3章 古代中国の図書館
     4章 インド・ナーランダ大学図書館と仏教伝播
     5章 古代日本の図書館
    Ⅱ編 中世社会の思想と図書館
     6章 宗教図書館と大学
     7章 宋・元代の図書館と中世日本の文庫
    Ⅲ編 近世図書館思想の広がりと様々な図書館
     8章 ルネッサンスと図書館思想
     9章 近世日本の文庫活動
     10章 明の永楽大典と清の四庫全書
    Ⅳ編 近・現代社会と図書館
     11章 近代社会と図書館
     12章 日本の近代化と図書館
     13章 20世紀の図書館
     14章 第二次世界大戦後の日本社会の動きと図書館
     15章 これからの図書館

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