- Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883672394
作品紹介・あらすじ
司書養成課程や図書館情報学では,広報というテーマは正面から取り上げられることがほとんどなく,図書館員にとっては苦手な分野となっている。本書は,その広報に関するエッセンスを,現職者・初学者が手軽に読めてすぐ実務に役立てられるよう,わかりやすくまとめた入門書である。
感想・レビュー・書評
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これまで図書館員があまり得意としてこなかった広報・PRの分野についての入門書。
これまでの図書館員像と現代に求められる図書館員像の違いを整理し、まずは部分的でもいいからできることから始めてみましょう、と促してくれます。
なんとなくなイメージで"広報"という言葉を使ってしまっていたのですが、改めて定義を確認できたことがよかったです。
PRとはPublic Relationsの略で、「コミュニティ構成員との間に理解と共感を広め、参加と協力を促すために、双方向性を重視して行われる世論形成手段」。
一方的にお知らせを出して満足しているようでは、真の広報ではないのです。
肝に銘じておかねば…!
本書を読んで、デザインについて知りたいな、と思いました。
それから、「あ、いいな」と思ったチラシやポスターなどは自分の仕事にも活かせるように覚えておこうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これまで図書館界であまり取り上げられることのなかった図書館の広報というテーマに焦点を当てた入門書。
これまでの図書館界の現状、今後求められる図書館員の専門性についての言及からはじまり、広報紙、ポスター、サインなどの印刷メディア、ホームページなどでの図書館のPRの実践方法にふれていく。取り扱うテーマが細かく分かれていながらもエッセンスをきっちりと押さえてあり、先進的なサービスを展開している図書館の事例を写真入りで紹介している。図書館の事例は、公共・大学・学校とあらゆる館種を取り上げている。神奈川県立川崎図書館の事例は、専門図書館の職員の方も参考になるのではと思う。
元になった資料にたどり着けるよう、引用・参考文献が章ごとに記載されているのも良い。
印象的だったのは、今後求められる広報とは、行政側の政治的判断に影響力を持つために、利用者・支援者・後援者などの結束を強化するための組織的な取り組みこそ必要、というのには、「なるほど!」と思い、目から鱗!
また、本書は、親しみやすいイラストや豊富に写真を取り入れていて、図書館情報学系の教科書類とは一味違った装丁になっている。ページも少なめ。図書館の広報をテーマに取り扱っただけあって、テーマを意識した内容構成にしたのかなと、個人的に感じた。
仁上先生のご講演をまだ拝聴したことがないので、機会があったら拝聴したい。
あとがきにもふれていたが、本書PR編が好評だったら、ブランディング編、パスファインダー編と続編として刊行予定とのこと。ぜひ、がっつり拝読したい! -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/63444 -
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早稲田の仁上先生の本。図書館員による広報の傾向と対策。
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他業種から中途で図書館で働き始めた私。
PRとマーケティング。
これだよ!今いる公共図書館に足りない視点!とスッキリした。 -
PRとは何か、というところから始まって、図書館の広報について総論的に解説されてる。図書館員が陥ってる、あるいは陥入りそうな失敗や尻込みが書かれていて、わかりやすい。けど、じゃあ実際どうしたら?というところはあまり書かれてなくて、もう一押し欲しいところ。広報が大切なのはわかっていて、すでに実践もしてるんだけど、イマイチ成果があがらない、とか、もっとすごいこと仕掛けたい、という段階にある図書館の場合は物足りないかもしれません。この本をきっかけにして、もう一度参考文献を読み直すと、何かヒントが得られるのかも知れない。
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図書館で借りる。PRについて。デザイン大事。
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今まさに切実に感じていることが書いてあった。やはり、給料安いんだもん。社会から遅れてる。
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刺激を受けました。
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あああああ
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784883672394 -
図書館界で従来きちんと取り上げられてこなかった、また多くの図書館員が苦手とする傾向のある広報の分野について書き下ろした本。図書館や図書館員を取り巻く厳しい状況を打破していくための一つの道を示している。