- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883672646
作品紹介・あらすじ
常に現場主義で,図書館の発展,司書の育成に尽力してきた著者の経験がつまったストーリー集。後進への愛情あふれる一冊。
感想・レビュー・書評
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著者の坂井暉氏は、17年前に某大学通信課程のスクーリングで福岡県まで行った際の先生。講義後にたまたま駅のホームでお会いして、挨拶したのが記憶に残っている。
さて、この本は著者が長年の図書館員生活の中で起こった出来事を、著者の分身(?)である主人公・中原の目を通じてストーリー仕立てに書いた本。公共図書館が抱える問題であろう問題、図書館の自由や子どものカード作成、資料の破損などについて、館長の主人公はどう対処したのかが書かれており、参考になった。
また、主人公・中原は元々は県立図書館の職員であったのが県内某市に新設される図書館長として派遣され、派遣期間終了後にその成功例を聞いた隣市の新設図書館長として抜擢され、さらに数年後後別の自治体の新設図書館長に抜擢される、と著者が図書館に関して信頼の厚い人物であることを改めて知った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館は自治体の脳味噌で、司書は専門職であるべきなのだが、自治体のエライ人がそれを知らんのが問題。
3自治体の経験しかないが、すべて図書館ドウデモイイという考え方の人が長だ。なんでやねん?
本の感想じゃなくなっちゃったよ。フッ。 -
溜息をついて終わってしまうのでは、私たちに未来がないではないですか。
これは、ここ福岡県の図書館のお話です。
この辺りを良く知ってる人なら、イニシャルだけでもどの町か簡単に分かることでしょう。
どこまでが実際あったことで、どこまでが創作かは分からないのですが。
こんなに法律に詳しい司書は、多分いないよね。
だからこそ、司書は専門職であるにも関わらず、軽く見られてしまうのかもしれないですね。
解説は伊東さんだった。