〈グレン・キャリグ号〉のボート (ナイトランド叢書)

  • 書苑新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883752263

作品紹介・あらすじ

海外の怪奇幻想小説から、傑作を選りすぐり、一流の翻訳で、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。ついに第一期6冊完結!

海難に遭遇した〈グレン・キャリグ号〉。
救命ボートが漂着したのは、怪物ひしめく魔境。
生きて還るため、海の男たちは闘う――。

《ボーダーランド三部作》ついに完訳!
名のみ知られた海洋怪奇小説、本邦初訳!

感想・レビュー・書評

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  • ホジスンのボーダーランド三部作、その一。

    真っ当な古き良き海洋冒険小説に少しだけホラー風味を足したような内容だった。襲ってくる怪異や怪物は恐ろしいものではあるが、ラブクラフトのそれのような圧倒的な威圧感はなく、人間の知恵と力で何とかなりそうと思えるところもまさに冒険小説であった。振り返って見ればこれといって特徴的な箇所があったとは思わないのだが、すらすらと楽しく読み通すことができたのは、やはり出来が良いのだろう。

  • ●救命ボートが漂着したのは、怪物ひしめく魔境。生きて還るため、海の男たちは闘う 。《ボーダーランド三部作》 ついに完訳!
    ▼詳細
    https://athird.cart.fc2.com/ca9/159/p3-r-s/

  • むーん。正直面白さがわからなかった。遭難した所から始まる。どぅーも謎のトライアングル地帯みたいなのにはまって、見たこともないような怪物達と戦う海の男、ってな感じ。淡々としていてドキュメンタリーっぽく感じ、自分には大スペクタクル巨編!っていう印象は受けませんでした。作者は10代から船に乗ってる人らしいですな。

  • ■書名

    書名:〈グレン・キャリグ号〉のボート
    著者:ウィリアム・ホープ・ホジスン

    ■概要

    海外の怪奇幻想小説から、傑作を選りすぐり、一流の翻訳で、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。ついに第一期6冊完結!
    海難に遭遇した〈グレン・キャリグ号〉。救命ボートが漂着したのは、怪物ひしめく魔境。生きて還るため、海の男たちは闘う――。
    《ボーダーランド三部作》ついに完訳! 名のみ知られた海洋怪奇小説、本邦初訳!
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    なかなかマイナーな本だと思いますが、縁があって読みました。
    海洋ホラー小説です。
    人面樹の島、海藻に覆われた海と巨大ガニ、巨大イカや奇怪な生物とホラー要素が次々と
    主人公たちに襲ってきます。
    奇怪な生物たちとの戦いに加え、詳細なサバイバルについての記載も特徴の本だと思います。

    また、内容ではないですが、小説の文体に特徴があります。
    本作では、話し言葉の「」が出てきません。
    こういうの他にもあるのかもしれませんが、私は初めて読んだので斬新でした。

    海洋ホラーとしての全てが詰まっていると思うので、映像化したら流行りそうだな~と
    思いました。
    でも、こういうのは想像力がものを言うので、出来れば映像化などはしないで欲しいな~と
    思いますけどね。

    この人の他2作も買っているので、近々読みます。

  • 遭難したボートが遭遇するモンスターや怪異。
    終盤ロマンスもあり、盛りだくさんな冒険譚でした。

  • ホジスンの航海ものはとても面白い。難破し脱出した船員たちが流れ着いた島で経験する東宝怪獣映画並みのエンタメはもちろんのこと、島に辿りつくまでのボートでの漂流シーンのスペクタクルが凄い。冒頭のこの部分だけでも読むことを強くお薦めしたい。

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著者プロフィール

1877年、英国エセックス州に生まれる。十代で船員となり、苦労のすえ三等航海士の資格を取得。下船後、体育学校の経営者、写真家を経て、1904年に小説家となる。代表作に怪奇長篇『幽霊海賊』『異次元を覗く家』(アトリエサード)、幻想長篇『ナイトランド』(原書房)などがある。1914年、第一次世界大戦に従軍し、1918年にベルギーで戦死。後に再評価され、海洋奇譚集『海ふかく』(国書刊行会)はじめ多くの作品が出版された。

「2016年 『〈グレン・キャリグ号〉のボート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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