刑務所の中

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著者 : 花輪和一
  • 青林工芸舎 (2000年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883790654

刑務所の中の感想・レビュー・書評

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  • 「本の雑誌」で入江敦彦さんが獄中記の一つとして紹介していた。学生時代の友人にディープな花輪ファンがいて、その作品世界の凄さを力説していたものだが、少女まんが育ちのわたしには絵柄がどうにも…ね。なんか匂いまでしてきそうな感じだもの。同じように匂ってきそうな粘ったタッチである諸星大二郎さんは好きなんだけど。はて、その違いは?と考えてみるに、諸星作品はどこまでも「知的」なのだ。土俗的なものに対して、作者はいつも「こちら側」から見ている。対して花輪氏は、「あちら側の人」という気がする。

    本書はまったく異色作だ。刑務所に収監されていることについて、「あり得べからざる事が起こってしまった」という感は皆無。「これは表現者としてまれな機会だからネタにしてやろう」という雰囲気も、見事にない。ただ、描いている。徹底的に細部にわたって描いている。解説の呉友英氏が言うように、これはやはり特異な才能の持ち主であるがゆえのビョーキだろう。ただ、本当の意味で「病んでいる」人には、人に読ませるようなものは描けないわけで、そういう意味でも空前絶後と言える。

  • 先日府中刑務所文化祭に行く際の予習として読みました。
    おいしいもの食べたときに「ビューだよ~」と言うのと、人に物を頼むとき「ねがいま~す」と言うのが、癖になりました。

  • 花輪氏の確かな画力と驚異的な記憶力によって描かれた獄中レポ。
    淡々と描かれてはいるが、時たま現れる心象描写がリアルに響いてくる。
    絵描きが3年も絵を描けないなんてなんと苦しいことだろう。

  • 単純に刑務所の中がおもしろい。

  • 内容はもちろん、描写やカット割りも
    すごく勉強になります。

    余談ですが、刑務所から
    保釈されたばかりのホリエモンが
    「酒が飲めず、スリムになった。
     最初は炭酸も飲めなかったけど、
     そのうち、映画の上映会に
     参加できるようになり、
     炭酸やお菓子も出るようになった」
    と言っていて、ちょうどこのマンガを
    読んだばかりだった私は
    「あー! 
     本に出てきた内容と全く一緒だ〜(笑)」
    としみじみ思いました。

  • 淡々としていながらも、実に緻密に描かれた「刑務所の中」の生活。そこに刑務所への批判や自身の犯した罪への反省といった思想は含まれていない。しかし、記録された刑務所の生活には「願いますの壁」のような異常性が潜んでいる。
    食べ物に関する表現も面白い。限られた種類の献立で毎日似たようなメシを食べていると、たまにしか出ないパンが悪魔的なまでの魅力を発するゴチソウになる。これはわかる気がする。

  • 快適すぎないか・・・?

  • 獄中記といっても薄っぺらい反省や自戒を並び立てたつまらない内容ではなく、刑務所内のしきたりや建物内部の作りなど丁寧で几帳面なペン先で見事に描いています。「ホットひとつ願いまーす」のなんちゃって妄想の所が好きだ。面白かった!

  • 中の様子はよくわかるが、著者の感じ方には共感できないかな.

  • 筆者の刑務所での実体験をもとに書かれている。

    食事(ムショのくさい飯)の描写が料理マンガ顔負けの秀逸さであり、非常にうまそうである。

    筆者のその他の作品と同様に、多くの人間が逃れることのできない「業」の要素も多分に含まれている。

    なお、自身が犯した犯罪についての反省の描写はまったく見られないw

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