- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883790791
感想・レビュー・書評
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よしもとばななさん
これ三冊一気読みして、感動して、いてもたってもいられず記念館へ行ったそう。
岡本太郎美術館の母の塔もすばらしい。これは東京。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人が抱えるもやもやは30年たったところでかわらないんだなあ!
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なかなか面白い。生き方自体がアート。ただもんじゃないね。2.3も続編があるらしい。いつか読んでみよう。
〜生き方に妥協しないこと。〜
〜怒らないのは堕落だ。〜
〜弱い自分で何が悪い。〜 -
一度 は読んどいたほうがいい。
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岡本太郎の人生相談をまとめたものなんだけど、言っていることは、破天荒だし、相談に答えてないようなところもあるけど、話は、真面目に、率直に語っていて太郎さんの生き方・信念みたいなものの揺るぎなさが感じる。アート関係の太郎さんの本には出てこないようなエピソードなんかも語っていて、そんなところも太郎好きにはお得な感じがします。それと、表紙・背表紙のアラーキーが撮った太陽の塔は物凄くカッコイイ!
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痛快!太郎ならではの人生相談。
太郎の人生経験をもとに、二十歳前後の若者の悩み・疑問にバシッと断言し回答。「瞬間瞬間を生きる」「筋を通す」と繰り返し述べている通り、一貫した太郎の思想は勇気を与えてくれる。1980年頃のものなのだが、今の若者に向けても手助けになるような言葉がたくさんかかれている、一読の価値ある一冊。 -
「人間全体として生きる」「時代に合った“きれい人”なんてつまらない」「瞬間瞬間に人生のすべてを賭けろ!」「『痛ましき腕』は評判を取ったが、僕は別の道を進んだ」「「未熟なら未熟なりの顔を持って精いっぱいに挑め!」「ほんとうの調和てゃ、お互いに意見をぶっつけ合うことだ!」「忘れるからこそ、いつも新鮮でいられるんだ!」「うまく歌おうと思うほど、逆に音痴がひどくなる」~などなど、名言の嵐。
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鍼灸学校を出てしばらくしていて、壁にぶつかりました。それは心の揺らぎが原因であったように思う。何かまた爽快な感覚を味わいたかったのかもしれません。そして生きる喜びと言うのか、生きる糧というのか、そういうものを渇望していたのかもしれません。はたまた自分の中の動かしがたい欲望みないなものを、どう消化していけばいいのかが分らない日々だったと思います。もちろんいまでもそのような気分に陥ることもあるのですが、そんなときはいつも人や言葉に出会うことが多い。
そういった日々の中でであった本が、やはり岡本太郎の本であった。この本は週間プレイボーイに連載されていた岡本太郎が読者の相談に答えるという『人生相談・にらめっこ問答』をまとめたものである。199年から80年代初めまで続いた連載です。
岡本太郎流、つまり“瞬間”“瞬間”に生きることを基本に、様々な若者からの問いかけに、真っ向勝負を挑んでいます。読者からの書面による相談ではあるが、岡本太郎はその相談者が目の前にいるような気分で相談に答えていたということがよく分かる。臨場感もあり、言葉も活きており、とてもたくさんの勇気をもらえる本です。
この中で私が好きな言葉は、
「逃げない、晴れ晴れと生きる」
ということばです。
常に“瞬間”に命を注いだ一人の芸術家の活きた言葉ではないでしょうか。私もこの言葉に負けないよう、今、“晴れ晴れ”と自分の道を進んでいます。 -
齋藤孝さん『偏愛マップ』つながりで読みたくなって探しまくった本(中古)です。岡本太郎さんは高校現代文の問題集でエッセイを読み、「ただの爆発おじさんじゃないんだ!」と思って以来のファン(笑)。『週刊プレイボーイ』の人生相談をまとめたものとのことですが、「結構読者が若いんだ」というのが第一印象。しかも、「岡本太郎に答えてもらわなくてもいいだろ、それ」という質問山積みー。でも、それに岡本先生がずばずば答えてしまう様子が爽快以外の何ものでもないです。でも、刺激強すぎ。「能力がないのなら受験も女もあきらめろ!」のお答えを頂いた若者は立ち直れるんだろうか、とよけいな心配をしてしまう(笑)。自分の人生に対する質問だけではなく、岡本太郎の人となりや、フランス滞在中のエピソードを聞きたくての質問も多く、死の間際まで「マドモアゼル・タロー」と名乗っていた女性など、信じられないほどドラマチックなエピソードも紹介されていたりして驚きます。「女性を口説くのはゴージャスなかけひきだ!」のごとくことを運べる男性、いらっしゃったら尊敬しますわよ(笑)。自分の悩みに近いものを探してその答えをみる、というよりも、答えを通して岡本太郎という人間が浮かび上がってくるように思いました。戦前からのあらゆる日本の価値観(+自分)と闘ってきた人だけに、硬派なもの言いが多いものの、意外にとぼけていたり。「幽霊はオバケより次元の低い存在なんだ!」というのは、ちょっとわからん(笑)。気になったところをつまみ読みしても、最初から通して読んでも太郎成分を吸収して楽しめる本です。アントニオ猪木の「気合の張り手」効果に通じるかも。読み足りないかたは、続刊もどうぞ。『太郎と話せ!』『太郎になれ!』の惹句がスバラシーです。
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岡本太郎氏といえば、あまりにも前向きで力のみなぎるイメージが先行するが、同時に非常に内省的で繊細で努力を惜しまない生き方をした人でもある。「自分の存在を一言で表わすと?」との質問に「人間」と答えられたのがたいへん印象に残っている。凹みそうになった時は是非。