青春うるはし うるし部 (URUSHI COMICS)

著者 :
  • 青林工藝舎
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883792375

感想・レビュー・書評

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  • 1980年代に「ヘタウマ」なる言葉が流行ったが、本書はその系譜を継ぐ怪作。

    タイトルにある通り、漆塗りの(高校での)部活動の話なのだが、不条理、ナンセンスギャグで全面埋め尽くされている一方、漆塗りの工程や知識はムダに本格的。

    なので、本書を読めばギャグに大笑いしながら、漆塗りの知識も得られるという、一冊で二度お得なつくりとなっている。

    なんで漆塗りなのか、と思っていたらあとがきによると、著者は漆職人をはじめとする漆関係の仕事を13年間やっていたとのこと。

    だったら、漆職人が漆道を究めていくさまを描く漫画にすればいいのでは、とも思ったが、著者の絵柄はそのようなシリアス漫画とは対極の位置にいるので、やはり本書のような内容にならざるを得ないな~と勝手に納得した。

    そして、ヘタウマつながりで言えば、本書の装丁は何とヘタウマの元祖にして巨匠のテリージョンスン(湯村輝彦)!ヘタウマの系譜は静かに、そして深くそして連綿と続いているのでありました。

    ナンセンス、不条理ギャグマンガ好きの人にはぜひ読んでいただきたい一冊です!

  • 堀先生の前歴を知らなかったので驚いた。

  • 2019/3/21購入
    2019/4/30読了

  • ギャグがとても良い。マサルさん、ギャグ漫画日和系の笑いからツッコミを抜いたような感じ、しりあがり寿とかに近いものがあるかな。
    面白いだけでなく、漆塗りについての知識を少し会得出来るお得な漫画。

  • 昔っぽいポンチなセンスがおもしろい。その上、漆工芸についての勉強も出来る。とても魅力のあるマンガ。テーマは、意外と壮大だった。途中から。

  • 教育ギャグ漫画。

  • ストーリーとかじゃない…

    うるしをどう漫画にするかに
    苦労して、

    なんとか一冊の本が出来た それだけでいいじゃないか・・・


    確か、全部うるしで書いてあります。

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著者プロフィール

1975年、富山県出身。高岡短期大学(現・富山大学芸術文化学部)漆工芸専攻卒業後、石川県立輪島漆芸技術研修所を修了。1998年、『月刊漫画ガロ』でデビュー。漆職人として勤める傍ら漫画の持ち込みを続け、2003年、第5回アックス漫画新人賞佳作。以来、特徴ある絵柄で地道に活動を続ける。また、漫画の仕事と平行して、割れた陶器を漆で修復をする教室「金継ぎ部」を主宰。金継ぎによる器と漆器の修理、漆の小物製作など、その活動は「うるしと漫画」の分野でのみ特化する。著書に『青春うるはし! うるし部』、『耳かき仕事人サミュエル』、『おれは短大出』(ともに青林工藝舎)、『パンの漫画』(ガイドワークス)、『おうちでできるおおらか金継ぎ』(実業之日本社)などがある。

「2021年 『うるしと漫画とワタシ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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