- Amazon.co.jp ・マンガ (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883792528
感想・レビュー・書評
-
ドぎつい表紙に惹かれ続けてはや2年。
思い切って購入。なかば後悔、なかば感動。
完全にエログロ猟奇SMの世界で、巻末の作者のインタビューにもあるとおり、
漫画というより、猟奇的なイラストのために漫画の形式を借りた、という感じのもの。
そのためストーリーは二の次。
猟奇のための設定、場面、光景、など。
「肉屋敷」「赤ヒ夜」に代表される、繊細なタッチ? 線の細さ? うまく表現が見当たらないが、ともかく素晴らしい絵柄だと思う。
それに較べ、ちょっと前に読んだ「刑務所の中」はのほほんと陽気だったな~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エログロアングラ漫画の巨匠、花輪和一の初期作品集。劇画のような迫力で描かれるのは、殺伐としたクラ~イお話。
それでも意外と読んでてクラ~イ気分にならないのは、作中に一種のカタルシスが存在してるからだと思う。基本的に、人間の「業」が話の根幹に据えられてるからだろうか。 -
やべえ。まじこの人やばい。こういう人しか書けない漫画ってのはあって、まさしく「花輪オリジナル」。すばらやばい(すばらしい+やばい)。
-
花輪和一の描きこみ様をたっぷり味わえる。
元々はイラスト志望だった、と作者本人が述べているように、「キメ」のコマには異様な迫力が宿っている。
血飛沫・スカトロ・SMなんでもござれの因業話が殆どだが、「日本妖怪おどろ草子」の様な妖怪御伽噺や中世SFの「六富道」などコミカルな面白さを持った話も収録されている。